【通知表の所見】書くことがない子はどう書く?タイプ別文例100選

通知表の所見を書いていると、「この子は何を書けばいいのだろう」と手が止まってしまうことがあります。授業で大きく発言するわけでもなく、行事で目立った役割を担ったわけでもない。問題行動もなく、毎日を落ち着いて過ごしている。そんな児童生徒ほど、所見の材料が見つけにくいことがあります。

しかし、所見に書けるのは、大きな成果や目立った活躍だけではありません。話を聞く姿、ノートを取る姿、準備や片付け、当番、友達との関わり、毎日続けていることなど、普段の学校生活にも所見の材料は数多くあります。

この記事では、「おとなしい」「目立った活躍がない」「係活動も普通」「前学期から大きな変化がない」など、所見を書きづらい児童生徒を10タイプに分け、100の文例を紹介します。キーワード検索やハッシュタグから、その子に近い文例を探すこともできます。

ポイント:「書くことがない」ときに、事実にはない活躍を作る必要はありません。目立った成果ではなく、普段の行動や継続していることに目を向けることが大切です。

「所見に書くことがない」と感じるのはなぜ?

所見を書きやすいのは、学校生活の中に分かりやすいエピソードがある児童生徒です。「学級委員長として話し合いをまとめた」「運動会でリーダーを務めた」「苦手だった計算ができるようになった」といった出来事があれば、そこから具体的な所見を書くことができます。

一方で、毎日を落ち着いて過ごし、学習や生活にも大きな問題がない児童生徒は、印象的なエピソードが残りにくいことがあります。

しかし、これは「その子に書くことがない」という意味ではありません。

「特別な出来事」ではなく「日常の姿」を見る
授業中に話を聞く、必要な準備をする、提出物を出す、当番を続ける、友達と穏やかに過ごす。こうした日常的な行動も、その子の良さや成長を表す立派な所見の材料です。

書く材料を見つける6つの視点

何を書けばよいか思い浮かばない場合は、「学習・生活・友達・係や当番・行事・変化や成長」の6つの場面から振り返ってみましょう。

見る場面 確認すること キーワード例
学習 授業の聞き方、ノート、課題、提出物、考え方 丁寧、集中、継続、最後まで、振り返り
生活 準備、片付け、時間、整理整頓、挨拶 落ち着き、習慣、責任感、丁寧
友達 話の聞き方、声掛け、助け合い、トラブル時の対応 思いやり、協力、穏やか、相手を尊重
係・当番 忘れずに続けているか、役割を果たしているか 責任感、継続、確実、協力
行事 準備、練習、裏方、話を聞く、役割を果たす 粘り強さ、協力、参加、責任感
変化・成長 以前よりできるようになったこと、安定して続いていること 成長、継続、習慣化、自信

例えば、「授業中にほとんど発言しない」という児童でも、よく見ると「説明を最後まで聞いている」「ノートを丁寧に書いている」「課題には最後まで取り組んでいる」という姿があるかもしれません。

「発言しない」という一面だけで判断しないことが大切です。その時間に何をしているのかまで観察すると、所見に書ける材料が見つかりやすくなります。

書くことがない子の所見を書く3つのポイント

  1. 実際に確認できた行動を書く:性格を想像して書くのではなく、「話を最後まで聞いた」「毎日当番を行った」など、教師が確認した事実を基にします。
  2. 小さな行動を価値付ける:目立った活躍でなくても、毎日続けること、丁寧に行うこと、周囲に合わせて行動することなどには、その子の良さが表れています。
  3. 「成長」だけでなく「継続」も書く:大きな変化がなくても、よい行動を安定して続けていること自体が評価できます。
注意:「おとなしいから思いやりがある」「発言しないから慎重に考えている」など、行動から確認できない性格を決めつけないようにします。実際に見られた姿を基に表現しましょう。

文例を探しても「この子にぴったり当てはまるものがない」という場合は、その子について思い浮かぶ短いキーワードから所見を作る方法もあります。

所見作成をもっと短時間に

文章を考えなくても大丈夫。
キーワードから、その子に合った所見を作成できます。

「楽らく所見くん」では、児童生徒について分かっていることを単語や短いフレーズで入力するだけ。具体的な行動や成長が伝わる所見文の下書きを作成できます。

おとなしい
掃除が丁寧
授業はよく聞く

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【タイプ別】書くことがない子の通知表所見文例100選

ここからは、所見を書く際に困りやすい10タイプに分けて文例を紹介します。実際に使用する際は、児童生徒に実際に見られた事実に合わせて内容を調整してください。

ハッシュタグ一覧

児童生徒のタイプや学校生活の場面を押すと、該当する文例だけを表示します。

すべて

書きづらいタイプ










学校生活の場面・良さ








100件の文例を表示しています。

おとなしく、あまり発言しない子の所見文例10選

発言の多さだけで評価しないことがポイントです。話の聞き方、課題への取り組み、ノート、少人数での交流などに目を向けます。

授業では教師や友達の話を最後まで落ち着いて聞き、大切なことをノートに丁寧にまとめています。自分の課題にじっくり向き合う姿勢が身に付いています。
授業中に発言することは多くありませんが、提示された課題には毎時間落ち着いて取り組み、最後まで考えようとする姿が見られます。着実に学習を続ける力が育っています。
グループ活動では、友達の意見をよく聞きながら活動に参加しています。必要な場面では自分の考えも伝え、仲間と協力して課題を進めることができました。
全体の前で発表する場面では慎重な様子が見られますが、ペアでの話し合いでは自分の考えを言葉にして伝える場面が増えました。少しずつ表現への自信を高めています。
朝や授業前には必要な物を確認し、静かに準備を整えています。周囲に促されなくても時間を意識して行動する姿が安定して見られました。
友達と話す際には相手の言葉を最後まで聞き、うなずきながら受け止めています。穏やかに人と関わる姿が、安心して話せる雰囲気につながっています。
板書や学習した内容をノートに丁寧に整理しています。後から振り返りやすいように書き方を工夫するなど、自分なりに学習を進める姿が見られました。
当番活動では、目立つことはなくても自分の担当を忘れずに行っています。毎日必要な仕事を確実に続ける責任感が身に付いています。
分からないことがあると、授業後や個別に確認する姿が見られるようになりました。自分の理解を確かめながら学習を進めようとする姿勢が育っています。
学校生活では、学級のきまりを意識しながら落ち着いて行動しています。日々の生活を安定して送る姿から、自分で行動を整える力が感じられます。

特に目立った活躍がない子の所見文例10選

大きな成果を探す必要はありません。普段から安定してできていることを拾います。

毎日の学校生活を落ち着いて送り、授業や休み時間、清掃などそれぞれの場面で必要な行動を確実に行っています。安定した生活態度が身に付いています。
授業では、毎時間の課題に落ち着いて取り組んでいます。大きく目立つ場面はなくても、学習を一つずつ積み重ねる姿勢を継続しています。
自分の机やロッカーを整え、必要な物を使いやすい状態に保っています。身の回りを丁寧に整える習慣が身に付いています。
グループ活動では、決められた役割を受け持ち、友達と声を掛け合いながら活動しています。集団の一員として協力して取り組むことができました。
係や当番では、自分に任された仕事を確認して取り組んでいます。日常的な役割を確実に果たし、学級生活を支えました。
提出物や宿題に継続して取り組み、期限を意識して提出しています。毎日の学習を丁寧に積み重ねる姿が見られました。
友達と穏やかに関わり、相手の考えを聞きながら学校生活を送っています。周囲と落ち着いて関係を築くことができました。
チャイムや時間を意識して、次の活動に必要な準備を進めています。先を見通して自分の行動を整えることができています。
問題を解いた後には、自分の答えを見直して間違いがないか確認しています。学習を丁寧に進める習慣が定着しています。
活動後には自分の物だけでなく、周囲の道具も一緒に片付ける姿が見られます。学級の一員として必要なことに協力して取り組んでいます。

学習面で大きな成果が見えにくい子の所見文例10選

すぐに答えが出ない問題でも、途中で諦めずに考え続けています。自分なりに粘り強く課題に向き合う姿勢が身に付いてきました。
間違えた問題では、正しい答えを書くだけでなく、どこで間違えたのかを確かめながら直しに取り組みました。丁寧に学び直す姿が見られます。
分からないところをそのままにせず、教師や友達に確認する姿が増えました。自分から学び方を工夫しようとする姿勢が育っています。
家庭学習では、決められた課題に継続して取り組んでいます。毎日の学習を積み重ねることで、学習内容の定着につなげようとしています。
授業では、大切な言葉やポイントを確認しながらノートにまとめています。学習したことを整理しながら理解しようとする姿が見られました。
以前に比べ、課題に向き合う時間が長くなりました。分からない場面でもすぐに手を止めず、自分で考えようとする姿に成長が見られます。
音読や計算などの基礎的な学習に繰り返し取り組んでいます。毎日の練習を続ける中で、少しずつ自信をもって取り組めるようになりました。
友達の考えを聞き、自分の考えと比べながら課題に取り組んでいます。異なる考え方を参考にして理解を深める姿が見られました。
課題を終えると、答えだけでなく途中の計算や文章も読み返しています。自分の学習を丁寧に確かめる習慣が身に付いてきました。
学習した内容の中から、自分でできることを一つずつ増やしています。できたことを確かめながら学習を進めることで、少しずつ自信を高めています。

係・当番を普通にこなしている子の所見文例10選

当番の日には自分の役割を確認し、忘れずに仕事を行っています。日常的な仕事を継続して担う責任感が身に付いています。
黒板当番では、授業後に文字やチョークの粉が残らないよう確認しながら丁寧に消しています。任された仕事に最後まで取り組む姿が見られました。
給食当番では、自分の担当を終えると周囲の様子を見ながら配膳に協力しています。友達と声を掛け合い、準備を進めることができました。
日直では、朝や帰りの会で必要な役割を確認しながら取り組んでいます。一日の流れを意識して、学級生活を支える仕事を続けました。
清掃では、自分の担当場所の机や椅子を動かしながら隅まで丁寧に掃除しています。決められた時間いっぱい仕事に取り組む姿が見られます。
配布物を配る際には、人数や残りの枚数を確認しながら確実に届けています。小さな仕事にも責任をもって取り組む姿勢が見られました。
当番の友達が困っている場面では、声を掛けて一緒に仕事を進めています。役割を分担しながら協力して取り組むことができました。
係活動では、決められた日に掲示物や道具を確認し、必要な仕事を続けています。目立たない仕事にも継続して取り組みました。
当初は声を掛けられてから行うこともありましたが、次第に自分で当番の日を確認し、進んで仕事に取り組めるようになりました。
係や当番の活動では、決められた仕事を確実に行っています。一つ一つは小さな仕事ですが、日々の学級生活を支える役割を果たしました。

友達との関わりがあまり目立たない子の所見文例10選

休み時間や授業では、身近な友達と穏やかに関わっています。相手の話を聞きながら、落ち着いた人間関係を築いています。
グループ活動では、自分の担当を確認し、友達と分担しながら活動しています。必要な場面で協力して課題を進めることができました。
友達が話しているときには途中で遮らず、最後まで聞いています。相手の言葉を大切にしながら関わる姿が見られました。
友達が必要な道具を探していると、自分から場所を教えたり貸したりする姿が見られました。日常の中で自然に友達を支えています。
席替えやグループ活動をきっかけに、これまで関わりの少なかった友達とも話す姿が増えました。関わる相手を少しずつ広げています。
意見が異なる場面でも、相手の話を聞きながら落ち着いてやり取りしています。感情的にならずに人と関わることができました。
ペア活動では、相手の進み具合を確認しながら一緒に課題に取り組んでいます。相手に合わせて協力する姿が見られました。
友達から手伝ってもらったときには「ありがとう」と言葉で伝えています。日常のやり取りを丁寧に行い、良好な関係を築いています。
休み時間には、気の合う友達と会話や遊びを楽しみながら穏やかに過ごしています。安心できる関係の中で学校生活を送っています。
必要な場面では、自分から友達に声を掛けて確認したり、相談したりする姿が見られるようになりました。人との関わりに少しずつ広がりが見られます。

マイペースな子の所見文例10選

自分のペースで課題を確認し、一つずつ丁寧に取り組んでいます。急がずに内容を確かめながら進める姿が見られました。
時間がかかる課題でも、自分のペースを保ちながら最後まで取り組んでいます。途中で投げ出さずに続ける粘り強さがあります。
活動の切り替えでは、時計や周囲の様子を確認して次の準備を始めることが増えました。自分のペースを保ちながら時間を意識して行動しています。
問題を解き終えた後には、自分の答えをゆっくり見直しています。間違いがないか慎重に確認する姿勢が見られました。
グループ活動では、自分だけで進めず、友達の進み具合を確認しながら活動しています。周囲と歩調を合わせることを意識できました。
授業前には必要な持ち物を一つずつ確認しながら準備しています。自分で確認することで、落ち着いて活動を始めることができています。
課題の期限を確認し、間に合うように少しずつ進める姿が見られるようになりました。自分なりに見通しをもって行動しています。
当番活動では、自分の役割を確認しながら着実に仕事を進めています。任されたことを最後まで行う責任感が見られます。
すぐに答えを出すのではなく、問題文を読み返しながらじっくり考えています。自分なりに納得してから学習を進めようとする姿があります。
以前は活動の切り替えに時間がかかることもありましたが、今では自分で次の予定を確認して準備に移る場面が増えています。

自分から積極的に動かない子の所見文例10選

任された仕事には落ち着いて取り組み、最後まで確実に行っています。自分の役割を理解し、責任をもって行動できました。
教師から声を掛けられると課題に向かい、最後まで取り組んでいます。最近では、説明後に自分から始められる場面も増えてきました。
友達から声を掛けられると活動に加わり、役割を分担しながら一緒に取り組んでいます。集団の中で協力して活動することができました。
決められた仕事や約束を確認し、必要なことを確実に行っています。目立った行動はなくても、自分の役割を丁寧に果たしています。
授業では説明をよく聞き、何をするのかを確認してから課題に取り組んでいます。活動の内容を理解しながら丁寧に進めています。
少人数での話し合いでは、自分から意見を伝える場面が少しずつ増えています。安心できる場面から、自分の考えを表現する力を伸ばしています。
当番の仕事を確認し、決められた日に継続して取り組んでいます。繰り返す中で、声を掛けられなくても動ける場面が増えています。
分からないときには教師に確認することができるようになりました。必要な支援を自分から求めながら学習を進める姿が見られます。
話し合いでは積極的に発言することは多くありませんが、友達の意見を丁寧に聞いています。活動の流れを理解しながら参加しています。
以前は声を掛けられてから準備することがありましたが、最近では周囲の動きを見て自分から準備を始める姿が増えました。

行事で目立った活躍がなかった子の所見文例10選

行事の練習では、毎回の活動に落ち着いて参加し、自分に任された部分を繰り返し練習しました。本番に向けて継続して取り組む姿が見られました。
行事の準備では、グループで決めた仕事を友達と分担して進めました。仲間と声を掛け合いながら協力することができました。
行事では、使用する道具の準備や片付けを担当しました。目立たない役割にも丁寧に取り組み、活動を支えました。
苦手に感じていた活動にも、練習を重ねながら参加しました。繰り返し取り組む中で、少しずつ動きや流れを覚え、自信をもって活動できるようになりました。
行事の練習では、説明をよく聞き、集合時刻や移動の仕方を意識して行動しました。集団の一員としてきまりを守って参加できました。
練習中には近くの友達と確認し合いながら活動しました。自分だけでなく周囲と動きを合わせ、協力して取り組む姿が見られました。
行事で使用する飾りや掲示物の制作では、一つ一つの作業を丁寧に進めました。自分の担当を最後まで仕上げ、準備を支えました。
練習後には、自分ができたことや次に気を付けたいことを振り返りました。次の活動に生かそうとしながら練習を続けることができました。
本番では緊張する様子もありましたが、練習してきたことを思い出しながら最後まで自分の役割を果たしました。経験を一つの自信につなげました。
行事終了後には、友達と協力して道具や会場の片付けを行いました。最後まで活動の一員として役割を果たす姿が見られました。

前学期から大きな変化が見えない子の所見文例10選

前学期に引き続き、授業や学校生活に落ち着いて取り組んでいます。身に付けたよい生活習慣を安定して続けることができました。
毎時間の学習に継続して取り組み、課題を最後まで仕上げています。安定した学習姿勢を維持することができました。
時間を意識して準備や移動を行う姿が定着しています。自分で学校生活の見通しをもち、安定して行動しています。
係や当番では、前学期から変わらず、自分に任された仕事を確実に続けています。日々の学級生活を支える役割を果たしました。
友達との関わりでは、相手の話を聞きながら穏やかに過ごしています。安定した関係を築き、落ち着いて学校生活を送っています。
授業内容をノートに丁寧に整理する姿を継続しています。自分が振り返りやすいように書き方を整える習慣が定着しています。
机やロッカーの整理整頓を継続し、必要な物をすぐに取り出せる状態にしています。身の回りを整える習慣が身に付いています。
宿題や提出物を期限までに出すことを続けています。毎日の課題に責任をもって取り組む姿勢が安定しています。
グループ活動では、自分の役割を果たしながら友達と協力して取り組んでいます。集団の中で安定して活動できています。
これまで身に付けてきた学習や生活の習慣を崩すことなく、安定して続けています。よい行動を継続できることも大切な成長の一つです。

本当にエピソードが思い浮かばない子の所見文例10選

最後まで所見が残ってしまった場合は、「毎日できていること」に目を向けます。

毎日の学校生活を落ち着いて送り、授業や学級活動に継続して参加しています。日々の生活を安定して積み重ねることができました。
授業では説明を聞き、提示された課題に取り組んでいます。一時間一時間の学習を着実に積み重ねる姿が見られました。
時間を意識しながら、授業や活動に必要な準備を進めています。学校生活の流れを理解し、自分で行動することができています。
机やロッカーの中を確認し、学習に必要な物を整理しています。身の回りを整えて生活する習慣が身に付いています。
当番や係では、自分に任された役割を確認して取り組んでいます。日常の仕事を通して学級生活を支えました。
友達と穏やかに関わりながら学校生活を送っています。相手の話を聞き、周囲と落ち着いて過ごすことができました。
学習した内容をノートに書き、課題にも一つずつ取り組んでいます。毎日の学習を丁寧に進めることができました。
清掃では、自分の担当場所を確認しながら友達と一緒に取り組んでいます。学級の環境を整える活動に継続して参加しました。
宿題や提出物を確認しながら取り組んでいます。自分に必要な課題を一つずつ進める姿勢が見られました。
学級のきまりや学校生活の流れを意識して、落ち着いて行動しています。毎日を安定して過ごし、必要なことに継続して取り組みました。

「書くことがない子」にありがちなNG所見

書く材料が見つからないと、抽象的な言葉だけで所見を埋めてしまいがちです。しかし、「真面目」「頑張った」「問題なく過ごした」だけでは、その子の姿は伝わりにくくなります。できるだけ実際の行動を入れて書きましょう。

NG例
特に問題なく学校生活を送ることができました。
改善例
毎日の学校生活では、時間を意識して授業の準備を整え、落ち着いて活動に取り組みました。係の仕事にも継続して取り組み、学級生活を支えました。
NG例
真面目に学習することができました。
改善例
授業では教師や友達の話を最後まで聞き、提示された課題に一つずつ取り組みました。分からない問題もすぐに諦めず、最後まで考えようとする姿が見られました。
NG例
友達と仲良く生活しました。
改善例
グループ活動では友達の話を最後まで聞き、自分の担当を確認しながら協力して課題を進めました。休み時間にも身近な友達と穏やかに過ごしています。

書きづらい特徴を所見の材料に変える方法

短所を無理に長所へ言い換える必要はありません。教師が実際に確認できる具体的な行動まで分解して考えるのがポイントです。

最初に浮かぶ印象 確認してみる行動 所見に使える視点
おとなしい 話を最後まで聞いているか、少人数では話しているか 傾聴、落ち着き、丁寧な関わり
発言しない ノート、ワーク、ペア活動ではどうか 思考、記述、少人数での表現
目立たない 毎日続けていることはないか 継続、安定、責任感
マイペース 最後まで取り組んでいるか、確認しながら進めているか 粘り強さ、丁寧さ
積極性がない 任されたことには取り組んでいるか 責任感、確実さ
友達が少ない 身近な友達とはどのように関わっているか 穏やかな関係、傾聴
変化がない よい習慣を維持していないか 継続、安定
行事で活躍していない 練習、準備、片付け、裏方ではどうだったか 協力、参加、責任感
「できた成果」だけを探さなくても大丈夫です。
「続けていること」「丁寧に行っていること」「周囲と一緒に取り組んでいること」「以前より少しできるようになったこと」も、十分に所見の材料になります。

それでも書くことが見つからないときの最終チェック

最後まで所見が残った児童生徒については、次の項目を一つずつ思い出してみてください。

  • 朝、教室に入ってから何をしているか
  • 授業が始まる前にどのように準備しているか
  • 教師の説明をどのように聞いているか
  • ノートやワークにどのように取り組んでいるか
  • 分からないときにどうしているか
  • 提出物や宿題に取り組んでいるか
  • 給食や清掃で何をしているか
  • 係や当番では何を担当しているか
  • 休み時間に誰と何をしているか
  • 活動の準備や片付けではどうしているか
  • 前学期より少しでも変わったことはないか
  • 逆に、ずっと続けているよい習慣はないか

この中から一つでも具体的な行動が見つかれば十分です。その行動を起点に、そこから分かる良さや成長へつなげると所見にできます。

ここまで確認して、「授業は聞いている」「掃除は丁寧」「おとなしい」くらいしか思い浮かばない場合でも、その情報だけで十分に所見の材料になります。

文例を探し続ける前に

思い浮かんだことを、そのまま入力。
所見らしい文章にまとめます。

文章を先に考える必要はありません。例えば、次のような短いキーワードだけでも入力できます。

おとなしい
掃除
丁寧

↓ 具体的な行動や成長が伝わる所見文の下書きへ

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「書くことがない子」の所見に関するよくある質問

本当に所見に書くことがない子はどうすればよいですか?

まず、目立った出来事ではなく日常の行動を振り返ります。授業の聞き方、準備、提出物、清掃、当番、友達との関わりなど、毎日続けていることから材料を探してみましょう。「安定してできていること」も所見に書けます。

「特に問題なく過ごしました」と書いてもよいですか?

それだけでは児童生徒の具体的な姿が伝わりにくいため、おすすめできません。「時間を意識して準備した」「毎日の課題に取り組んだ」など、実際に確認できた行動を加えるとよいでしょう。

おとなしい子の所見には何を書けばよいですか?

発言数だけで判断せず、話の聞き方、ノート、課題への取り組み、ペアや少人数での交流などを確認します。実際に見られた行動から、その子の学習姿勢や人との関わりを書きます。

目立った成長がない場合はどう書きますか?

成長だけでなく、よい習慣を継続していることも書けます。「前学期に引き続き、時間を意識して行動している」「毎日の課題に継続して取り組んでいる」など、安定してできている姿を具体化します。

短所を長所に言い換えて書けばよいですか?

単純な言い換えは避けます。「マイペースだから丁寧」「おとなしいから思いやりがある」と決めつけるのではなく、実際に「最後まで取り組んだ」「友達の話を最後まで聞いた」といった事実を確認して書くことが大切です。

係活動で特に工夫していない子も所見に書けますか?

書けます。忘れずに仕事を行った、決められた役割を続けた、友達と分担したなど、日常的に役割を果たしている姿も責任感や協力を示す材料になります。

文例をそのまま通知表に使ってもよいですか?

文例は下書きとして利用し、実際にその児童生徒に見られた行動に合わせて調整してください。実際には見られていない行動や成長を加えないことが大切です。

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