【中高英語】疑問文の教え方をわかりやすく解説(WH疑問文/付加疑問/否定疑問)

英語の疑問文ってやっぱりわかりづらいですよね。最近、疑問文を指導する機会が多いのですが、それなりに上級のクラスでも質問を受けます。 

それもそのはずで、疑問文は覚えることが多いです。学習内容を整理しつつ、繰り返し指導していく必要があります。

この記事では、中学校や高校で扱う YES/NO疑問文, WH疑問文, 否定疑問文, 付加疑問文の指導方法をわかりやすく解説します。

この記事の執筆者(ASAKOROKO)
英検1級・英国レスター大学から TESOL(英語教授法)修士号を取得。現役英語教師、指導歴10年以上。豊富な指導経験をもとに、英語教師の疑問にわかりやすく答えます。

目次
疑問文指導の基本 ~基本は2種類
YES/NO疑問文の指導
WH疑問文の指導
疑問文指導のアクティビティ

否定疑問文の指導
否定疑問文の作り方
否定疑問文の答え方
否定疑問文におけるnotの位置

付加疑問文の指導
付加疑問文の作り方
付加疑問文の答え方
Let’s を含む場合の付加疑問は shall we
Never や none 含む場合は、否定文扱い
命令文の付加疑問文は will you

付加疑問文と否定疑問文の違いや使い分け

疑問文指導の基本 ~基本は2種類

英語の疑問文は基本的に次の2種類です。

  • YES/NO 疑問文
  • WH 疑問文

WH疑問文を作るには、YES/NO疑問文の理解が欠かせません。なので、先にYES/NO疑問文を解説していきます。

疑問文を指導するには、平叙文を先に指導しておく必要があります。自力で疑問文を作れない生徒がいる場合は、疑問文だけでなく平叙文を理解しているかどうかも確認しましょう。

YES/NO疑問文の指導

YES/NO疑問文は、Yes か No で答えられる疑問文です。

YES/NO疑問文はさらに、次の2つのグループに分けられます。

  • 単語を文頭に移動させるタイプ(Be動詞/進行形, 助動詞, 完了形)
  • 単語を文頭に付け足すタイプ(Do, Does, Did)

単語を文頭に移動させるタイプの疑問文

Be動詞 / 進行形の疑問文

Be動詞の疑問文は簡単です。Be動詞を前に出すよう指導します。

  • He is a firefighter.(彼は消防士です)
  • Is he a firefighter?(彼は消防士ですか?)

進行形も同様です。

  • She is eating at a restaurant now.(彼女は今レストランで食事しています)
  • Is she eating at a restaurant?(彼女は今レストランで食事していますか?)

助動詞のYES/NO疑問文

助動詞も、Be動詞と同じように、文頭に移動させます。

  • He can play the piano. (彼はピアノが弾けます)
  • Can he play the piano? (彼はピアノが弾けますか?)

完了形のYES/NO疑問文

完了形も、Be動詞と同じように、文頭に移動させます。

  • He has lived in Tokyo since 2020.(彼は2020年から東京に住んでいます。)
  • Has he lived in Tokyo since 2020?(彼は2020年から東京に住んでいますか?)

完了進行形も同様です。

  • She has been studying English for 10 years.(彼女は英語を10年間勉強しています。)
  • Has she been studying English for 10 years?(彼女は英語を10年間勉強していますか?)

文頭に付け足すタイプの疑問文

3人称単数 現在の場合

主語が he/she など、3人称単数の場合は文頭に Does をつけます。

  • He plays the piano.(彼はピアノを弾きます)
  • Does he play the piano?(彼はピアノを弾きますか)

このとき、元の文の動詞の最後につけていた -s は外すよう指導します(plays→play)

3人称単数の英文は定着するのに時間がかかります。継続的な指導が必要不可欠です。

それ以外の現在形

三人称単数でない現在形の場合は、文頭に Do をつけてください。

  • They speak English. (彼らは英語を話します)
  • Do they speak English? (彼らは英語を話しますか?)

過去形の疑問文

過去形であれば、文頭に Did をつけてください。

  • I lived in Yokohama. (私は横浜に住んでいました)
  • Did I live in Yokohama? (私は横浜に住んでいましたか?)

WH疑問文の指導

WH疑問文は、What や When といった疑問詞で始まる疑問文です。

指導のポイントは、次の2点です。

  1. 疑問詞を整理する
  2. WH疑問文の種類を整理する

それぞれ解説していきます。

疑問詞を整理する

生徒は 英語の疑問詞は 5W1H の6種類と考えがちですが、実際には9つあります。

さらに、How many や What + 名詞 のように、疑問詞と同じように機能するフレーズが存在します。

フレーズまで含めるとかなり数が多いので、次のように整理しながら指導していく必要があります。

疑問詞の種類

英語の疑問詞は、次の9つです。

疑問詞意味例文
whatなにWhat do you like to do?
何をするのが好きですか?
whenいつWhen did you go to Kyoto?
いつ京都に行きましたか?
whereどこWhere did they go last weekend?
先週末、彼らはどこへ行きましたか?
whyなぜWhy did they do that?
彼らはなぜそうしましたか?
whoだれが
だれに
Who did you see there?
そこで誰に会いましたか?
whom*だれにWhom did you see there?
そこで誰に会いましたか?
whoseだれのWhose pen is this?
これは誰のペンですか?
whichどちらWhich color do you like, red or green?
赤と緑ではどちらの色が好きですか?
HowどのようにHow did you get there?
どのようにそこへ行きましたか?
*Whomは現代英語では、一般的に用いられません。

さらに、これらに加えて、疑問詞を含むフレーズもあります。これらも疑問詞と同じように使用できます。

疑問詞と同じように使えるフレーズには、以下のようなものがあります。

  • What + 名詞など
  • Which + 名詞
  • How + 形容詞/副詞
  • else
  • 理由を尋ねる/提案する表現

疑問詞と同じように使えるフレーズについて、具体的に解説していきます。

What + 名詞など

疑問詞意味例文
What time何時What time is it?
今、何時ですか?
What color何色What color does he like?
彼は何色が好きですか?
What kind ofどんな種類のWhat kind of person is he?
彼はどんな人ですか?

ほかにも、what music や what sport など、多様なパターンが考えられます。

Which + 名詞

疑問詞意味例文
Which countryどちらの国Which country are you visiting this summer?
この夏、どちらの国に行きますか?
Which colorどちらの色がWhich color does she like, orange or green?
オレンジと緑では、彼女はどちらの色が好きですか?
Which shopどちらの店がWhich coffee shop do you like, Starbucks or Tully’s?
スタバとタリーズでは、どちらのお店が好きですか?

What + 名詞の形と同様に、こちらも多様なパターンが考えられます。

How + 形容詞/副詞

疑問詞意味例文
How manyどれくらいHow many do you need?
どれくらい必要ですか?
How muchいくらHow much does it cost?
どれくらいかかりますか?
How longどれくらいの間
どれくらい遠く
How long does it take to N.Y.?
N.Y. へはどれくらいかかりますか?
How farどれくらい遠くHow far is it?
そこはどれくらい遠いですか?
How old何歳How old is your son?
息子さんは何歳ですか?

このほかにも、How deep (どれくらい深く) や How soon (どれくらい早く)といった、他のパターンも作成可能です。

else ほかに

疑問詞意味例文
What else他に何がWhat else did you buy there?
そこで他に何を買いましたか?
Where else他にどこでWhere else can we enjoy scuba diving?
他にどこでスキューバダイビングを楽しめますか?
Who else他にだれにWho else did you see there?
そこで他に誰に会いましたか?
How else他にどのようにHow else can we get there?
他にどうやってそこへ行けますか?

理由を尋ねる, 提案する

疑問詞意味例文
What… for?何のためにWhat did he do that for?
彼は何のためにそれをしたのですか?
How comeなぜHow come are they going to Aomori?
なぜ彼らは青森に行くのですか?
Why don’tなぜしないの?
(〜したら?)
Why don’t you ask him?
彼に聞いてみたらどうですか?

疑問詞を含むフレーズであっても、文構造としては疑問詞単体の文と変わらないという点が生徒にとってはわかりづらいです。疑問詞単体の文と比較するなど、指導を工夫していきましょう。

WH疑問文の種類

WH疑問文には、大きく次の2種類あります。

  1. WH + YES/NO型
  2. 主語型

主語型は特殊で、What と Who のみが可能です。

この点をしっかり指導しておかないと、WH疑問文の語順が理解できない生徒が増えてしまいます。主語型は Who で頻発するので、Who を導入する段階で指導するのがオススメです。

WH + YES/NO型

WH + YES/NO型の疑問文は、疑問詞のあとに YES/NO疑問文をくっつければ完成します。

  • Did you play tennis yesterday?(昨日テニスをしましたか?)
  • Where did you play tennis yesterday?(昨日どこでテニスをしましたか?)

どうしても指導について来られない生徒がいる時は、さらに細かく順を追って指導していく方法もあります。

STEP

日本語の文を作る

(例)あなたの名前は何ですか

STEP

そのまま英語にする

(例)Your name is, what?

STEP

③YES/NO疑問文の形にする

(例)Is your name, what?

STEP

疑問詞を先頭に移動させる

(例)What is your name?

Which を使った疑問文

Which はやや特殊で、文末に選択肢を付け加えることもできます。

  • Which do you like, red or green?(赤と緑では、どちらが好きですか?)

なお、必ず選択肢をつけなければならないわけではありません。次のように選択肢をつけないことも可能です。

  • Which one do you like?(どっち好き?)

主語型(What と Who のみ)

主語型は What と Who のみが可能なパターンです。

  • What happened? (何が起きた?)
  • Who broke the window?(誰が窓を割った?)

疑問詞 What と Who が主語の役割を果たします。疑問詞のすぐ後に動詞が来るのが特徴です。

「何が」「誰が」というように、日本語にしたときに「が」が付く場合はこの形となります。

疑問文指導のアクティビティ

Question & Answer

生徒に疑問文のリストを作らせ、ペアで聞き合う活動です。シンプルな活動ですが、効率が良く、定着を目的とした活動としてオススメです。

慣れるまでは教員側で質問をいくつか用意したり、疑問文の作成を宿題にすると活動がスムーズになります。

ジャーナリスト

「週末の予定」「部活動・趣味」などトピックを与え、ペアに質問します。得られた情報をもとに、ペアの人についてライティングさせる活動です。

活動例

【TASK】Your class creates a yearbook. You will write about Mr/Ms_____. Prepare some questions and write about him/her. You should write 30 words or more.

【課題】あなたのクラスで卒業アルバムを作成します。 あなたは_____さんについて書きます。 いくつかの質問を用意して、その人について書きます。 30単語以上書く必要があります。

否定疑問文の指導

否定疑問文は、否定の短縮形動詞から始まります。その後に主語などが続きます。図にすると、次のようになります。

例文
  • Aren’t you coming tonight? (今日来ないの?)
  • Didn’t you get the message?(メッセージ受け取ってないの?)
  • Shouldn’t you turn left there?(そこ左に曲がるべきだったんじゃない?)
  • Haven’t you been ready yet?(まだ用意できないの?)
  • Aren’t I going to be sent to Fukuoka? (私は福岡に配属になるのではないのですか?)
    *主語が I の場合で Be動詞の現在形 を用いる時は Aren’t になります。Amn’t という単語は存在しないので注意。

否定疑問文の指導ポイントは、次の3つです。

  1. 否定疑問文の作り方
  2. 否定疑問文への答え方
  3. NOTを省略しない否定疑問文

指導ポイント①
否定疑問文の作り方

否定疑問文を作るときは、最初に否定文を作って、短縮部分を文頭に移動させるよう指導するとわかりやすいです。

STEP

短縮形を使って否定文を作る。

例:He isn’t coming tonight.(彼は今夜来ません)

STEP

短縮形の部分を文頭に移動させる。

Isn’t he coming tonight?(彼は今夜来ないの?)

指導ポイント②
否定疑問文の答え方

返事が肯定的な内容であればYES, 否定的な内容であればNOで返します。

例:Aren’t you coming tonight? (今日来ないの?)

  • Yes, I’m coming tonight.(うん、今日行くよ)
  • No, I’m not coming tonight.(ううん、今日行かないよ)

例:Haven’t you been ready yet?(まだ用意できないの?)

  • Yes, I’ve been ready.(うん、準備できてるよ)
  • No, I haven’t been ready yet.(ううん、まだ準備できてない)

【補足】実は答え方は普通の疑問文と同じ

否定疑問文への答え方は、実はふつうの疑問文への答え方と全く同じです。

  • Are you coming tonight? (今夜来る?)→ Yes(行くよ) / No(行かない)
  • Aren’t you coming tonight?(今夜来ないの?)→ Yes(行くよ) / No(行かない)

否定疑問文への答え方がわからなくなったら、頭の中で否定疑問文を普通の疑問文に直してしまうよう指導するのもオススメです。

指導ポイント③
否定疑問文におけるnotの位置

否定疑問文は、短縮形を用いるのが基本です。ですが、フォーマルな場面において、苛立ちや批判、混乱を表す場合に NOT を短縮形としない場合があります。

  • Has the project not been completed yet?(そのプロジェクトまだ終わってないの?)

この時、NOT は主語のすぐ後ろに位置します。

また、このパターンでは、Be動詞 am を用いることもできます。

  • Am I not supposed to do this? Oh, I didn’t know that. (これするべきじゃないの? 知らなかったよ。)

否定疑問文のニュアンス

否定疑問文のニュアンスは、以下の3つです。

否定疑問文のニュアンス
  1. 同意を期待している(例: Wasn’t the test difficult? テスト難しくなかった?)
  2. 驚きを表している (例: Didn’t you get the message? メッセージ受け取ってないの?)
  3. 苛立ちを表している(例: Haven’t you been ready yet? まだ用意できないの?)

ニュアンスの判断は、場面や口調に依存します。常にこれらのどれか1つにきれいに当てはまるわけでもありません。複数のニュアンスがミックスされていることもあります。

付加疑問文の指導

付加疑問文とは、文末に aren’t you? や do you? といった語句を付け加えるタイプの疑問文です。「~だよね?」というように、同意を求めるニュアンスがあります。例文を見てみましょう。

例文
  • You are coming to the party, aren’t you?(パーティーに来るよね?
  • He can play the piano, can’t he?(彼はピアノが弾けるよね?
  • You don’t play soccer, do you?(サッカーしないよね?
  • She hasn’t been to Europe, has she?(彼女はヨーロッパに行ったことないよね?

付加疑問文の指導ポイントは、次の3つです。

  1. 付加疑問文の作り方
  2. 付加疑問文への答え方
  3. Let’s / never / 命令文の付加疑問

付加疑問文の作り方

付加疑問文は、前半部分が肯定文であれば、後半部分は否定形になります。反対に、前半部分が否定文であれば、後半部分は肯定形になることを指導します。

後半部分は、前半部分と動詞を揃える必要があります。前半がBe動詞の文であれば後半もBe動詞に、前半が一般動詞なら後半はDoやDidといったように前後を一致させる点も指導しておきます。

付加疑問文の答え方

付加疑問文に答える時は、答えが肯定的な内容であればYES、否定的な内容であればNOで答えるよう指導します。この点は否定疑問と同じです。

例文

You’re coming to the party, aren’t you?(今日パーティに来るよね?)

  • Yes, I am coming to the party.(ええ、パーティーに行きますよ)
  • No, I am not coming to the party.(いいえ、パーティーには行きません)

ポイントは、日本語は一切考えさせないことです。とにかく、答えの文が肯定文ならYES, 否定文ならNOで答えさせます。

It’s not Friday yet, is it? 今日はまだ金曜じゃないよね?

  • Yes, It’s already Friday. もう金曜日だよ(答えが肯定なのでYESで返答)
  • No, It’s not Friday yet. まだ金曜日じゃないよ(答えが否定なのでNOで返答)

返答に NOT が含まれる時は NO で返すと指導しておくとわかりやすいですよ。

Let’s を含む場合の付加疑問は shall we

前半部分に Let’s を含む場合、後半部分では shall we を使います。

例文
  • Let’s go to the beach, shall we?(ビーチに行かない?)
  • Let’s have a coffee, shall we?(コーヒーにしない?)

Never や none 含む場合は、否定文扱い

never や none といった否定語を含む場合は、否定文として扱います。

例文
  • None of the guests have arrived, have they?(まだゲストは誰も来ていないですよね?)
  • He is never late, is he?(彼は絶対遅刻しないよね?)

なお、Nobody や No one を使う場合、後半部分では they を使います。

  • Nobody came, did they?(誰も来なかったよね?)

命令文の付加疑問文は will you

命令文は未来の行動に対する発言です。そのため、付加疑問文では will を使います。

例文
  • Open the window, will you?
  • Open the window, won’t you?

(窓開けてくれない?)

前半部分が肯定文の時は、後半部分は will you と won’t you の2通りがあります。どちらでも構いません。

前半部分が否定文の時は、後半部分は will you の一択です。

  • Don’t close the window, will you?(窓閉めないでもらえる?)

命令文を付加疑問文にすると、やや柔らかい表現になりますが、それでも依頼ではなく命令です。目上の人などには使わない方が無難です。

付加疑問文のイントネーションとニュアンス

付加疑問文はイントネーションによってニュアンスが変わります。

文末を下げると同意を求める表現になります。

文末を上げると確信がなく確認を求める表現になります。

例文

He never studies, does he?

  • (文末下降↓)あいつ絶対勉強しないよね!
  • (文末上昇↑)あいつ絶対勉強してなくない?

We have met before, haven’t we?

  • (文末下降↓)私たち前に絶対会ってるよね!
  • (文末上昇↑)私たち前に会ってたりしない?

付加疑問文と否定疑問文の違いや使い分け

付加疑問文と否定疑問文の違いは、確信の度合いです。付加疑問文を使った方が、確信の度合いが高くなります。

Dian Larsen-Freeman. & Mariane Celce-Murcia. (2015). The Grammar Book. p.270