自宅で英検面接練習!スマホで出来る効果的な学習法と便利ツール

英検の二次試験(面接)は「本番の雰囲気に慣れておくこと」が合格のカギです。
しかし、一次試験の結果が出てから二次試験まではわずか数週間しかなく、十分な対策時間を確保できないと悩む方も多いのではないでしょうか。

塾や英会話スクールに通うのが理想でも、時間や費用の制約から思うように練習できないケースも少なくありません。
そんなときこそ、自宅での練習が重要になります。スマホと教材、そしてちょっとした工夫があれば、一人でも本番に近い形で効果的に対策することが可能です。

さらに近年は、AIスピーキングアプリを活用することで、従来の自宅練習の弱点(フィードバック不足やマンネリ化)を補うこともできます。

この記事では、短期間で実力を伸ばすための自宅練習の方法と、AIアプリを取り入れた効率的な学習法を具体的に紹介します。
「時間がないけれど面接対策をしたい」「一人でも効果的に練習したい」と考えている方は、ぜひ参考にしてください。

この記事の執筆者

ASAKOROKO

  • 英検1級取得
  • 英国大学院修士(TESOL/英語教授法)修了
  • 日本の大学で英語科目を担当する現職教員

長年にわたり英語教育と試験対策に携わり、英検対策授業やAIを活用したスピーキング練習支援の研究を行っています。受験生一人ひとりが自宅でも効率よく学習を進められるよう、実践的かつ科学的な学習法の紹介を心がけています。

英検面接は自宅で練習できる!

自宅練習のメリット

二次試験対策は塾やスクールに通う方法もありますが、実は自宅でも十分に効果的な練習が可能です。

自宅で練習する最大の強みは「自分のペースで取り組める」こと。時間や環境を柔軟に調整できるので、一次試験の結果発表から二次試験までの短い期間でも、集中して対策を進められます。ここでは、自宅練習ならではの具体的なメリットを見ていきましょう。

自宅練習のメリット①
時間や場所を選ばず取り組める

自宅練習の一番の魅力は、好きなタイミングで取り組めることです。塾やスクールのように決まった時間に出向く必要がなく、学校や仕事の後に10分だけ練習することも可能です。特に一次試験から二次試験までの限られた期間では、「スキマ時間」を活用できるかどうかが合否を分けることもあります。

また、家の中という慣れた環境で取り組むため、余計なストレスを感じにくい点もメリットです。外出の必要がないため、雨の日や疲れている日でも「とりあえず少しやってみよう」と思えるハードルの低さが、自宅練習の強みといえるでしょう。

自宅練習のメリット②
本番前に不安を解消できる

英検二次試験は「面接官と英語でやり取りする」という形式に多くの受験者が緊張します。しかし、自宅で模擬練習を繰り返すことで、不安を大きく和らげることができます。入室時のあいさつや、カードを読んで意見を述べる流れを自分の部屋で再現しておくと、本番での「未知の緊張感」を減らす効果があります。

さらに、自宅だからこそ失敗しても安心です。「言葉が出てこなかった」「発音がぎこちなかった」という経験も、やり直しができるからこそ自信につながります。本番前にこうした不安を一つずつ取り除いておくことで、試験当日は落ち着いて面接に臨めるようになります。

自宅練習のメリット③
繰り返し練習で自信がつく

自宅練習では、同じ問題を何度も繰り返すことができます。最初は緊張して答えられなかったとしても、二度目三度目と繰り返すうちに、答えがスムーズに出てくるようになります。この「できた!」という実感の積み重ねが、本番で自信を持って話す力へと直結します。

また、繰り返し練習は単に流暢さを高めるだけでなく、語彙や表現の定着にも効果的です。同じテーマで複数回挑戦することで、自分の言い回しが洗練され、より自然な表現を身につけることができます。こうした地道な積み重ねが、短期間で合格レベルに到達する大きなポイントとなります。

自宅練習で注意すべきこと

自宅で練習するのは便利で効果的ですが、やり方を間違えると「声を出さずに黙読だけしてしまう」「参考書の模範解答を見て満足する」といった落とし穴にはまりがちです。ここでは、自宅練習を効果的にするために注意すべきポイントを整理しておきましょう。

注意すべきポイント①
必ず声に出して練習する

英検二次試験は「実際に声を出して答える」試験です。頭の中で文章を考えたり、黙読したりするだけでは、本番でスムーズに言葉が出てきません。ありがちなのが、参考書の解説だけを見て満足するパターンです。

これはスポーツに例えると、戦術本を読むだけで練習試合を一度もせずに大会に臨むようなものです。頭で理解していても、体(口)が反応しなければ実戦では使えません。

第二言語習得研究でも、声に出す練習の重要性は繰り返し指摘されています。Bygate (2001) はスピーキング学習において 「実際に言葉を産出する練習」 が不可欠であると述べています。また Skehan (1998) も、流暢さは 繰り返しの口頭練習 を通して初めて伸びると強調しています。

これらの研究はやや古めではありますが、スピーキング教育やタスク研究の分野でいまなお幅広く引用される「定評ある基盤的研究」です。つまり、声を出す練習こそが短期間で実力を伸ばす最も効果的な方法である、という点は長年の研究で裏付けられているのです。

注意すべきポイント②
タイマーを使って本番形式を再現

英検二次試験では、問題カードを黙読する時間がおよそ20秒、その後に自分の意見を述べるスピーチを行います。スピーチの長さはきっちり60秒である必要はありませんが、1分前後でまとまった答えをすることが望ましいとされています。自宅練習でも必ずタイマーを用い、「20秒黙読→1分前後の発話」という流れを再現することで、本番のリズムを身につけることができます。

第二言語習得研究でも、時間制約のある練習は効果的だとされています。Skehan (1998) は、スピーキングの流暢さを高めるには 時間的プレッシャー下での繰り返し練習 が必要だと指摘しています。短い準備時間から素早く発話に移る練習を積むことで、試験当日もスムーズに答えられるようになります。

注意すべきポイント③
録音して必ずチェック!

自宅練習の大きな利点の一つは、スマホやPCの録音機能を使って自分の声を簡単に残せることです。録音して聞き直すと「思ったより文法的でなかった」「同じ単語ばかり使っていた」といった課題に気づくことができます。自分の声を客観的に聞くのは少し照れくさいかもしれませんが、それこそが改善の第一歩です。

録音を聞き直す際に特に重要なのは、言葉に詰まった部分や言えなかった表現を明確にすることです。そのままにしておくと、次回の練習でも同じ箇所で止まってしまいます。聞き取った課題をノートやアプリにメモしておき、後で調べたり言い換えを練習したりすることが効果的です。

第二言語習得研究でも「自己モニタリング」は言語習得を促進する要素とされています。録音を通じて弱点を意識化し、それを一つひとつ潰していくことが、流暢さと正確さの両方を高める近道です。単なる練習の繰り返しではなく、「振り返り→修正→再挑戦」 というサイクルを回すことこそが、自宅練習を本番力に直結させるポイントなのです。

教材を事前に準備する

自宅練習は自由度が高い反面、準備不足で効率が落ちることもあります。練習を始める前に、過去問のカードや模擬問題集、タイマーアプリ、録音機能などをしっかり用意しておきましょう。環境を整えるだけで、集中力が高まり「なんとなくやった練習」から「本番を意識した練習」に切り替えられます。

書籍を用いて練習するのであれば、旺文社の完全予想問題シリーズがオススメです。昔から英検を研究している出版社なので定評があります。本番まで時間がない場合は Kindle 版が利用可能です。

スマホアプリを使う場合
「初めてのAIスピーキング」がオススメ

アプリを用いる場合は、AIスピーキングアプリまで一台で完結できるため、練習効率を大幅に高められます。「スマホを取り出したらすぐ練習できる」ので、短期間で大幅な実力アップが狙える環境が簡単に用意できます。

時間の管理やフィードバックもAIが全て行なってくれます。英語の練習に集中できるので非常に効率がいいです。オススメは「初めてのAIスピーキング」です。英検コースが用意されています。

「初めてのAIスピーキング」の特徴

特徴① 発話を自動で文字起こし

「初めてのAIスピーキング」では、録音した自分の発話が自動的に文字に変換されます。これにより、自分が実際にどのように話していたかを客観的に確認でき、「思ったより短い文章だった」「接続詞をあまり使えていない」などの課題が一目で分かります。録音だけでは気づきにくい弱点も、文字として可視化することで改善ポイントが明確になります。

また、文字起こしは学習の記録としても役立ちます。複数回の練習結果を並べて比べると、文の長さや表現の幅が広がっていることに気づけるでしょう。これは自分の成長を「見える化」する効果があり、短期間でもモチベーションを維持しやすくなります。


特徴② 文法・表現の改善点をAIが指摘

単なる文字起こしにとどまらず、AIが文法や表現の改善点を提示してくれるのも大きな特徴です。「この部分はより自然な言い回しがある」「ここは時制を間違えている」といった具体的なフィードバックを受けることで、正しい英語を効率的に身につけられます。人に指摘されると恥ずかしい部分も、AIなら気軽に何度でも練習できるのも安心です。

さらに、改善点は単なる「正誤」ではなく、「言い換え例」や「自然な表現」 として提示されるため、そのまま自分の語彙・表現の引き出しに加えることができます。これにより、模範解答を暗記するのではなく、自分の言葉で答えられる力が養われます。

特徴③ 英検専用コースで徹底的にトレーニング

「初めてのAIスピーキング」には、英検専用のコースが用意されています。各級ごとに出題形式に沿った問題が収録されています。面接カード形式のイラスト問題や、リーディングパートの模範音声も収録されているため、自宅にいながら本番さながらの練習ができます。

また、CEFR基準でも練習できるため、英検合格を目指すだけでなく「将来に通用する英語力」を意識した学習にもつながります。学校や仕事で必要とされるスピーキング力をバランスよく伸ばせるのは大きな魅力です。英検の直前対策だけでなく、合格後も継続して使える学習ツールとして活用できる点も、多くの学習者に支持されています。

詳しくは別記事で解説しています。ぜひご覧ください!

まとめ ~合格への近道~

声を出す・時間を守る・録音して振り返る

英検の二次試験は「実際に声を出して答える」試験です。自宅練習では、黙読にとどまらず声に出すこと、時間を測って本番に近いリズムで練習すること、さらに録音して自分の答えを振り返ることが基本です。これらを徹底することで、知識を「使える英語」に変えることができます。

客観的なフィードバックを得る

一人練習の最大の弱点は、間違いや改善点を客観的に指摘してくれる相手がいないことです。ここで役立つのがAIスピーキングアプリです。「初めてのAIスピーキング」では、発話を文字起こししたうえで文法や表現の誤りを教えてくれるため、的確なフィードバックを何度でも受けられます。

一人でも模擬面接が可能

AIアプリを使えば、自宅にいながら模擬面接を再現できます。問題を読み上げ、制限時間を意識して答えると、即座にAIが改善点を提示してくれるため、まるで面接官が隣にいるような臨場感で練習できます。これにより、限られた準備期間でも本番に近い感覚で練習を重ねることができます。

さらに、AI相手なら恥ずかしさを感じずに何度でも挑戦できるのもメリットです。「うまく答えられなかった」と感じても、その場で修正して繰り返せるため、学習効果が倍増します。短い期間で自信をつけるには最適の方法といえるでしょう。

詳しくは別記事で解説しています。ぜひご覧ください!