英検準1級の面接は、正しい対策さえできれば、英検の中でももっとも“努力がそのまま結果につながる試験”です。これまでスピーキングに自信がなかった人でも、試験の構成や評価基準を理解し、必要なポイントを押さえて練習すれば、本番でしっかりと話せるようになります。4コマ漫画のナレーションや社会問題の質問と聞くと、一見ハードルが高く感じられますが、どちらも「話し方の型」が存在するため、練習を重ねるほど確実に上達します。英検準1級は、才能ではなく“準備の質”で勝負できる試験なのです。
この記事では、配点と合格ライン、自由会話からナレーション、質問1〜4までの攻略法を、わかりやすく丁寧にまとめています。また、サンプル問題をもとに、実際の出題傾向や答え方のコツを徹底分析し、「何をどう話せばいいのか」を具体的に理解できるように構成しています。さらに、いつから準備を始めれば最も効果的か、どの教材を使えば効率よく力が伸びるか、短期間でも成果が出る学習方法まで、合格へのロードマップをすべて1つの記事に凝縮しました。
この記事を読み終えるころには、「あ、これなら自分でも合格できる」と前向きな気持ちになれるはずです。必要な知識・戦略・練習方法がすべて揃った状態で本番に臨めるため、これまで感じていた不安も自然と小さくなっていきます。英検準1級の面接は、正しい方向に向かって努力すれば、必ず突破できます。あなたの準1級合格への第一歩を、ここから踏み出しましょう。
英検準1級 面接の流れと配点

面接の流れ
- 入室・挨拶 – 面接室に入ったら挨拶をし、面接カードを手渡します。試験官は氏名と受験級を確認します。
- 自由会話 – 氏名確認後、2〜3往復程度の自由会話を行います。趣味や学業など身近な話題について質問されるので、事前に英語で自己紹介を準備しておきましょう。
- 面接官: What do you like to do in your free time?
自由時間には何をしますか? - 受験者: I enjoy reading and going for walks. Reading helps me relax, and walking is a good way to clear my mind.
読書と散歩が好きです。読書はリラックスできますし、散歩は頭をスッキリさせるのに良いです。 - 面接官: What kind of books do you usually read?
普段はどんな本を読みますか? - 受験者: I usually read self-development books and novels. Recently, I read a book about time management, and it was very helpful for my studies.
自己啓発の本や小説をよく読みます。最近は時間管理に関する本を読みましたが、勉強にも役立ちました。
- 面接官: What do you like to do in your free time?
- 問題カードを受け取る – 4コマ漫画と指示文が印刷されたカードを受け取り、1分間黙読しながら内容を構成します。
- 面接官: All right. Let’s start. Here’s your card. You have one minute to prepare before you start your narration. <<1分後>> Now, please begin your narration. You have two minutes.
では始めましょう。こちらがあなたのカードです。ナレーションを始める前に1分間の準備時間があります。<<1分後>>ではナレーションを始めてください。持ち時間は2分です。
- 面接官: All right. Let’s start. Here’s your card. You have one minute to prepare before you start your narration. <<1分後>> Now, please begin your narration. You have two minutes.
- ナレーション(約2分) – 指示に従い、カードの言い出し文を使ってストーリーを説明します。
- 面接官: Now, please begin.
では、始めてください。 - 受験者: One day, a man saw a trash can full of unsorted garbage at his company. He looked worried because the trash was mixed with bottles, cans, and other waste. Next week, he gave a presentation about recycling. He explained how to separate trash properly, and a large recycling sign was shown behind him. Two weeks later, his coworkers began sorting their garbage into a trash bin and a recycling bin. They looked motivated and worked together to follow the new rules. Next month, the office became bright and clean. The man smiled happily while other employees worked comfortably in the background, showing that the recycling program had made the company a better place.
ある日、男性は会社で分別されていないゴミでいっぱいのゴミ箱を見つけました。瓶や缶などが混ざっていて、彼はとても心配そうな表情を浮かべています。翌週, 彼はリサイクルについてのプレゼンを行いました。正しい分別方法を説明し、後ろには大きなリサイクルの看板が掲げられています。2週間後, 同僚たちはゴミ箱とリサイクル箱にきちんと分別して捨てるようになりました。みんなやる気があり、協力して新しいルールを守っています。翌月, オフィスは明るく清潔な場所に変わりました。男性は嬉しそうに笑い、背景では社員たちが気持ちよく働いており、リサイクル活動が会社をより良い職場にしたことがわかります。
- 面接官: Now, please begin.
- 質問No.1 – ナレーション終了後、イラストに関する質問があります。もしあなたがイラストの中の登場人物だとしたら、何を考えているかが問われます。
- 面接官: Please look at the fourth picture. If you were the man, what would you be thinking?
第4コマを見てください。もしあなたがこの男性なら、何を考えていると思いますか。 - 受験者: I’d be thinking, “Our efforts have finally paid off. Everyone is cooperating, and the office has become a much cleaner and more comfortable place. I’m glad I decided to promote recycling, and I hope we can continue these good habits.”
「私たちの努力がついに実ったな。みんなが協力して、オフィスがとても清潔で働きやすい場所になった。リサイクルを推進する決断をして本当によかった。この良い習慣をこれからも続けていきたい」と考えていると思います。
- 面接官: Please look at the fourth picture. If you were the man, what would you be thinking?
- 質問No.2 – カードのトピックに関連した質問①
- 面接官: Do you think companies should do more to reduce waste in the workplace?
企業は職場のゴミ削減にもっと取り組むべきだと思いますか。 - 受験者: Yes, I think so. Many companies still produce unnecessary waste because people are not aware of proper recycling rules. If companies provide clearer guidelines or set up better recycling stations, employees will find it easier to reduce waste. This can also improve the company’s public image.
はい、そう思います。多くの企業では、適切な分別ルールが周知されていないために、まだ無駄なゴミが出ています。企業がもっと分かりやすいガイドラインを示したり、使いやすいリサイクルステーションを設置したりすれば、従業員もゴミ削減をしやすくなるはずです。また、企業イメージの向上にもつながります。
- 面接官: Do you think companies should do more to reduce waste in the workplace?
- 質問No.3 – カードのトピックに関連した質問②
- 面接官: Do you think Japanese people will become more environmentally conscious in the future?
今後、日本の人々はさらに環境意識が高まると思いますか。 - 受験者: Yes, I believe so. In recent years, more people have started paying attention to environmental issues such as plastic waste and climate change. Schools and the media are also providing more information about sustainability. As a result, I think environmental awareness will continue to grow.
はい、そう思います。近年、プラスチックごみや気候変動などの環境問題に関心を持つ人が増えてきています。学校やメディアでも持続可能性についての情報が増えており、その結果、環境意識は今後ますます高まっていくと思います。
- 面接官: Do you think Japanese people will become more environmentally conscious in the future?
- 質問No.4 – 最後に社会的テーマへの質問に答えます。質問が聞き取れない場合は自然な流れで聞き返しても減点されません。
- 面接官: Today, people often discuss environmental policy. Do you think government decisions can strongly influence people’s recycling habits?
今日では、環境政策についてよく議論されています。政府の決定は、人々のリサイクルの習慣に強い影響を与えると思いますか。 - 受験者: Yes, I do. When the government introduces strict laws or clear regulations, people usually have no choice but to change their behavior. For example, if the government requires companies and households to separate their waste properly, or charges higher fees for unsorted garbage, many people will start taking recycling more seriously.
はい、そう思います。政府が厳しい法律や明確なルールを導入すると、多くの人は行動を変えざるをえません。例えば、企業や家庭にゴミの分別を義務づけたり、分別されていないゴミに高い料金を課したりすれば、多くの人がリサイクルをより真剣に考えるようになるでしょう。
- 面接官: Today, people often discuss environmental policy. Do you think government decisions can strongly influence people’s recycling habits?
- 退室 – 質問が終わったらカードを返却し、退室します。
配点と合格基準
英検準1級の面接は38点満点で、合格ラインは22点(CSEスコア512)です。配点の内訳はナレーション15点、質問1〜4が各5点(計20点)、アティチュード3点となっています。これに対応するCSEスコアは750点中512点、約68%が目安とされています。
| セクション | 配点 | 説明 |
|---|---|---|
| ナレーション | 15点 | 4コマ漫画の内容を2分で説明します。過去形を用いて人物・場所・感情を描写し、時間や因果の流れを意識します。 |
| 質問1(イラスト) | 5点 | 漫画の人物になりきり、状況に対する気持ちや行動を述べます。仮定法で答えることが多く、解決策や提案を添えると高評価。 |
| 質問2(トピック) | 5点 | 問題カードのトピックに対して自分の意見と理由を述べます。一般論や客観的な理由を30〜35語程度でまとめます。 |
| 質問3(トピック) | 5点 | No.2と同様に別の観点から意見や理由を述べます。構成を工夫し、例示や具体的な説明を加えます。 |
| 質問4(社会問題) | 5点 | 導入文で提示された社会的テーマについて、賛否と理由を述べる問題。ニュースや時事問題への理解が必要です。 |
| アティチュード(態度) | 3点 | 面接中の姿勢やコミュニケーションの取り方を評価します。積極性・声量や発音・自然な反応が重要です。 |
| 合格ライン | 22点 | 38点中22点以上(CSE512)で二次試験合格となります。 |
アティチュードの評価ポイント
アティチュードとは、会話中の態度や姿勢を測る項目で、配点は3点です。態度の得点が低いと他の項目で高得点でも不合格につながることがあるため、日頃から英語でコミュニケーションを取る習慣を持ち、明るく自信を持って話す練習をしておきましょう。
主な評価ポイントは次の3つです。
- 積極性・コミュニケーションの維持 – 語彙や文法の点で言いたいことがそのまま英語にならなくても、他の言葉で言い換えたりしながら伝えようとする姿勢が評価されます。
- 明瞭な音声と適切な声量 – 声が小さくて聞き取りにくいと減点対象です。相手に届く声量と明瞭な発音・アクセントを意識しましょう。
- 自然な反応とスムーズな応答 – 質問に対してすぐに答え、不自然な長い間やむやみに何度も聞き返すことは避けます。相づちや表情を交えながら自然なリアクションを心掛けましょう。
設問別の対策とコツ

自由会話のポイント
自由会話は配点に直接含まれませんが、アティチュードに影響する重要なパートです。自己紹介では学生や社会人など自分の立場を伝えた上で、勉強内容や仕事、趣味について簡潔に説明できるよう準備しましょう。会話中は面接官とアイコンタクトを取り、自然な表情と声を心がけます。自信がなくても、積極的に話題を広げようとする姿勢が評価されます。
自由会話では
- “Could you tell me a little bit about yourself?”
- “What do you like to do in your free time?”
などの質問が想定されます。
英語で自己紹介を準備し、自分の学習や仕事、趣味についてスムーズに話せるようにしましょう。また、質問に対して一言で終わらせず、 理由や具体例を添えると会話が続きやすくなります。スピーキングアプリや友人との英会話練習で、英語で話すことに慣れることも効果的です。
ナレーションのコツ
ナレーションは配点が最も高い15点であり、合否を左右するセクションです。1分間の準備時間で4コマの内容を整理し、2分でストーリーを語ります。ここでは時間配分とストーリー構成を意識し、以下のポイントを押さえましょう。
ナレーションでは問題カードに指定された文から始め、ストーリー全体を過去形で語るのが原則です。4つのコマを2分以内に説明するため、以下の点を意識すると構成が安定します。
- 論理的な展開 – 時間や因果関係を示す接続詞(for example, then, after that, later, as a result など)を使い、物語の流れが自然につながるようにします。
- 各コマ2〜3文 – 1コマにつき2〜3文を目安に、人物・行動・背景を具体的に説明し、長くなりすぎないようにします。
- イラストの情報を活用 – 看板や吹き出しの台詞、時刻や場所を示す文字など、イラスト内の情報は積極的に取り入れましょう。必要に応じて間接話法に置き換えます。
- 背景描写を取り入れる – 天気や時間帯(sunny morning, rainy afternoon)、場所(office, park)、人物の表情や服装(wearing a suit, looking concerned)などを具体的に表現すると高得点につながります。背景描写が自然だとストーリーがイメージしやすくなり、聞き手に理解されやすくなります。
- 不足部分の補足 – イラストから読み取れない部分は自分の想像で補い、状況がわかりやすくなるよう工夫します。登場人物の気持ちや背景に言及するとストーリーに厚みが出ます。
質問No.1:イラストに関連する質問と解答テンプレート
質問 No.1 では、受験者が イラストの登場人物の立場に立って「自分ならどうするか」 を答える形式になっています。ここでは 仮定法を使った答え方 が非常に重要です。
特に英検準1級では、次のような 仮定法の質問 が多く出されます。
- If you were this person, what would you do?
- If you were in her situation, how would you feel?
このように聞かれたら、仮定法過去(If + 過去形)+ would / could / might を使って答える必要があります。
ここでは、準1級の面接でそのまま使える 2つの型 を紹介します。
【型①】自分の気持ちを述べる(I would + 感情/思考)
人物の「気持ち」を推測するための基本形。
- I would feel…(〜と感じるでしょう)
- If I were him, I would feel confused because the trash can is full of unsorted garbage.(もし私が彼なら、分別されていないゴミが山積みで、戸惑うと思います。)
- I’d be thinking…(〜と考えていると思います)
- I’d be thinking that this situation can’t continue because it affects the environment of the office.(この状況はオフィスの環境に影響するため、続けてはいけないと考えていると思います。)
【型②】アクションを述べる(I would + 行動)
人物が “取るべき行動” を仮定法で示す。
- I would try to…(〜しようとします)
- If I were him, I would try to talk with my coworkers about improving recycling rules.(私が彼なら、リサイクルルールを改善するために同僚と話し合うと思います。)
- I would take action to…(〜に向けて行動するでしょう)
- I would take action to reduce the amount of unsorted trash by creating simple recycling guidelines.(簡単なリサイクルガイドラインを作って、分別されていないゴミの量を減らすために行動するでしょう。)
質問No.2〜No.3:トピックに関する意見を述べる質問
No.2とNo.3は、カードのトピックに関連する意見を30〜35語程度で答えるセクションです。質問は「賛成ですか反対ですか?」や「この状況は今後どう変わると思いますか?」などで、一般的な意見や客観的な理由が求められます。
最初に結論を明確に述べ、“I think…” “In my opinion…” などで自分の立場を表します。その後、2〜3文で理由を説明し、一般的な事実や予測を根拠として挙げます。
例えば「自動車の電動化を進めるべきか」という質問なら、“I think we should promote electric vehicles because they reduce carbon emissions and help combat climate change.” のように、理由を2つ挙げると説得力が高まります。
以下は、想定問題です。
- Do you think companies should do more to reduce workplace waste?
企業は職場のゴミを減らすために、もっと努力すべきだと思いますか? - Do you think governments should require people to recycle more strictly?
政府は国民に、より厳しいリサイクルを義務づけるべきだと思いますか? - Should schools teach students more practical environmental skills, such as recycling or saving energy?
学校は、リサイクルや省エネなど、より実践的な環境スキルを教えるべきでしょうか? - Do you think remote work will become more common in the future?
今後、リモートワークはさらに一般的になると思いますか? - Should local governments invest more in public transportation instead of building more parking spaces?
自治体は、駐車場を増やすより公共交通への投資を増やすべきでしょうか? - Do you think advertising has too much influence on what people buy today?
今日、広告は人々の購買行動に影響を与えすぎていると思いますか? - Should companies give employees more opportunities for retraining or learning new skills?
企業は従業員に、再訓練や新しいスキル習得の機会をもっと与えるべきでしょうか? - Do you think robots and AI will create more jobs than they replace in the future?
将来、ロボットやAIは、奪う以上に新しい仕事を生み出すと思いますか? - Should governments spend more money on renewable energy instead of traditional energy sources?
政府は、従来型エネルギーよりも再生可能エネルギーにもっと予算を使うべきでしょうか? - Do you think online communication can be as effective as face-to-face communication?
オンラインでのコミュニケーションは、対面と同じくらい効果的だと思いますか?
質問No.4:社会性の高いテーマへの意見
質問No.4では、政治・医療・環境・テクノロジー・労働問題などの社会的テーマについて意見を述べます。2024年度からは短い導入文が読まれる形式に変わり、受験者がテーマを理解しやすくなりました。
この問題では、意見に「正解」はありません。しかし、英語ニュースや社会問題に触れ、様々な角度から考える練習が求められます。
答え方の基本はシンプルで、
- I agree because… / I disagree because…
- 明確な理由を2つ程度
- できれば例や具体例を1つ加える
という流れがもっとも高得点につながります。
環境の話であれば「再生可能エネルギー」「個人の行動」、医療問題なら「高齢者の増加」「医療費の負担」など、ある程度議論の材料を持っておくことが重要です。
論理的に短くまとめる力 が合否を左右します。
- Many countries are increasing their use of renewable energy to reduce carbon emissions. Do you think your country should rely more on renewable energy?
多くの国が、二酸化炭素排出を減らすために再生可能エネルギーを増やしています。あなたの国は、再生可能エネルギーにもっと依存すべきだと思いますか? - Healthcare costs have been rising due to aging populations in many countries. Do you think governments should spend more money on public healthcare?
多くの国で高齢化の影響により医療費が上昇しています。政府は公共医療にもっと予算を使うべきだと思いますか? - AI technologies are being introduced in many workplaces to improve efficiency. Do you think AI will have a positive impact on society?
多くの職場で効率性を高めるためにAIが導入されています。AIは社会に良い影響を与えると思いますか? - Online education has become more common, offering new opportunities for students. Do you think online learning will replace traditional classroom education in the future?
オンライン教育が広がり、生徒に新しい学びの機会を提供しています。将来、オンライン学習は伝統的な教室教育を置き換えると思いますか? - Remote work has increased around the world, giving people more flexibility. Do you think remote work is better for society?
世界的にリモートワークが広がり、働く人たちに柔軟性を与えています。リモートワークは社会にとって良いと思いますか?
準備開始のタイミングと対策計画
いつから準備を始めるべきか
準1級の二次試験は一次試験の約1か月後に行われるため、一次試験が終わったらすぐに二次試験対策を始めるのが理想です。一次試験合格通知を待ってから準備を始めると時間が足りなくなることがあります。リスニングやリーディング対策で疲れた直後かもしれませんが、毎日少しずつスピーキングの練習を積み重ねることが大切です。
二次試験までの数週間は、以下のようなスケジュールで準備すると効率的です。
- 毎日1〜2回の模擬面接 – 問題集やアプリを利用して、自由会話から退室までの流れを通して練習します。模擬面接ではタイマーを使い、本番と同じ時間配分で回答することを意識しましょう。
- 毎日のナレーション練習 – 4コマ漫画や写真を使って短いストーリーを英語で説明する練習をします。録音して聞き返すと改善点が見つかりやすく、発音や構成をチェックできます。
- 時事英語のインプット – 英語ニュースや記事を読み、社会問題に関する語彙や表現を身につけます。自分の意見を簡単な英語でまとめ、日記などに書き出すとアウトプットの練習になります。
- 発音と声量の強化 – 声をはっきり出す練習はアティチュード対策にも直結します。シャドーイングや音読で口の筋肉を慣らし、正しいストレスとリズムを身につけましょう。
普段からスピーキングが足りていない人へのアドバイス
英検準1級の面接では、普段から英語を話す習慣が少ない受験者ほど、沈黙が増えたり声が小さくなったりする傾向があります。また、イラストを描写する際には約2分間にわたり英語で話し続けるスキルが必要です。そのため、スピーキングが苦手な人ほど、早めの準備とアウトプット中心の練習を始めることが重要です。
1次試験に合格していれば、語彙や文法は十分に備わっているということですから、あとは口に出す練習をひたすらすればいいことになります。実際、スピーキングは繰り返すことで上達していきます。
短期間で練習量を増やすには、スピーキングアプリがオススメです。英会話スクールでは講師が話す時間が多すぎて、上達に時間がかかってしまいます。マンツーマンのオンラインレッスンでも同様です。気づいたらいつの間にか講師の方が話しているのはよくあることです。
アプリでは、「初めてのAIスピーキング」がイチオシです。300を超える様々なトピックについて2分間で話すトレーニングができます。スピーキング後はAIがスピーチを書き起こし、添削してくれます。添削レベルも指定できるので、英検準1級レベルでも十分に使えるアプリです。詳しくは別記事で解説しているので、あわせてご覧ください。
英検準1級面接対策にオススメの教材3選!
① 英検準1級 面接大特訓(Jリサーチ出版)
『面接大特訓』は、準1級の二次試験に必要な「スピーキングの型」を体系的に身につけられる一冊です。ナレーションの構成方法(起承転結の型)、理由の作り方、意見問題への対応パターンなど、面接の採点基準に直結するポイントが明確に整理されています。さらに、頻出テーマ別の語彙もまとまっているので、本番でアイデアが出てこない人や、英語力はあるのに話の組み立てがうまくできない人にとても効果的です。音声ダウンロードもあり、「聞く→話す」のサイクルでスピーキング力を磨けます。
また、この本は問題数が豊富で、模擬面接形式で繰り返し練習できる点も大きな強みです。各問題に詳しい模範解答が付いており、内容面(意見や理由)も、表現面(語彙・文法)も改善しやすい構成になっています。特に「1冊で基礎〜実戦まで仕上げたい人」「とにかく合格の型を手に入れたい人」に最も向いています。準1級面接本の中でもトップレベルの総合力を持つ“王道の一冊”です。
② 英検準1級 二次試験・面接 完全予想問題(旺文社)
本番そっくりの予想問題でとにかく数をこなしたい人には、この旺文社の「完全予想問題」が最適です。試験形式そのままの問題が数多く収録されており、本番の流れに慣れたい受験者に抜群の効果を発揮します。「1分準備 → ナレーション → Q1〜Q5」の一連の流れを繰り返し練習できるため、当日の緊張を大きく減らすことができます。問題の難易度が実際の試験に近く、本番のシミュレーションとして非常に優秀です。
さらに、模範解答の質が高く、回答の構成や理由の作り方が実戦的で、そのままスピーキングのお手本として使えます。多くの受験生がつまずく「理由が浮かばない」「意見がワンパターンになる」という問題を、テーマ別に豊富なアイデアで補ってくれるのも嬉しい点です。「面接大特訓」で基礎を固めたあと、この旺文社の予想問題集で仕上げる流れは非常に相性が良く、直前対策としても完成度の高い教材です。
③ 英検準1級 面接・攻略ポイント20(アスク出版)
「攻略ポイント20」は、準1級面接の“何をどう評価されているか”を徹底的に言語化してくれる、理解重視の対策本です。スピーキングに自信がない人でも、面接官がどの点を見ているか、どんな話し方をすれば高評価につながるかがはっきりわかる構成になっています。特に「具体例の入れ方」「意見を広げるコツ」「話を論理的に進める方法」など、実際の面接で使えるテクニックが非常に実践的です。音声DL付きで、発音やイントネーションまで確認できるのも魅力です。
もう一つの強みは、“本番で詰まらないための練習法”に特化している点です。使えるフレーズ集や、テーマ別のアイデアの引き出しが多く、スピーキングに苦手意識がある人でも安心して練習できます。また、忙しい社会人や学生でも短時間で要点をつかめる構成になっているため、「時間がない」「直前で効率よく伸ばしたい」という受験者に最適です。他の問題集と組み合わせて使うことで、面接力をより安定させる効果があります。
合格者インタビュー
これから受験する方の参考になればと思い、準1級合格者に実際の体験談を伺いました。英検に挑戦した動機や準備方法、試験当日の工夫など、リアルな声をお届けします。
英検の面接対策には、スピーキングアプリもオススメです。初めてのAIスピーキングなら、2分間のスピーチ練習も可能です。AIによるフィードバックで実力を高めていきましょう。


























ASAKOROKO
長年にわたり英語教育と試験対策に携わり、英検対策授業やAIを活用したスピーキング練習支援の研究を行っています。学習者一人ひとりが自宅でも効率よく学習を進められるよう、実践的かつ科学的な学習法の紹介を心がけています。