「英語を話すのが恥ずかしい」を卒業!スピーキングが苦手な人のための克服法

英語で話す場面になると、なんとなく気が重くなり、「できれば話したくない」「自分が話す番が回ってこないで欲しい」と感じることはありませんか。実は、私自身もかつてそうでした。文法も単語も出てこないし、頭の中で正しい英語を探しているうちに、会話のチャンスが過ぎてしまうという経験を何度もしてきました。

けれども、その原因は“英語力の不足”ではありません。むしろ、これまでの学校教育や人前で話す経験の少なさから生まれた「心理的なハードル」が大きく関係しています。つまり、英語を話すことへの“恥ずかしさ”は、あなたの性格でも才能でもなく、誰もが自然に持つ感情なのです。

この記事では、その“英語を話すことへの抵抗感”の正体を一緒に整理しながら、「恥ずかしい」を「安心」に変えていくための3ステップを紹介します。スピーキングが苦手だと感じている方でも、今日から少しずつ実践できる内容です。

この記事の執筆者

ASAKOROKO

  • 英検1級取得
  • 英国大学院修士(TESOL/英語教授法)修了
  • 日本の大学で英語科目を担当する現職教員

長年にわたり英語教育と試験対策に携わり、英検対策授業やAIを活用したスピーキング練習支援の研究を行っています。学習者一人ひとりが自宅でも効率よく学習を進められるよう、実践的かつ科学的な学習法の紹介を心がけています。

INDEX

1. なぜ「英語を話すのが恥ずかしい」と感じてしまうのか

1-1. 恥ずかしさの正体は「間違いを恐れる気持ち」

1-2. 周りの目が気になる「評価不安」

1-3. 「話す」経験そのものが少ないから自信が持てない

2. 「スピーキングが苦手」は才能ではなく“慣れ”の問題

2-1. 話せるようになる人は「間違いを恐れない」

2-2. 「話しながら考える」文化に慣れるだけで変わる

3. 「恥ずかしさ」を克服する3つのステップ

3-1. Step 1:音読で「声を出すこと」に慣れる

3-2. Step 2:独り言とAIで「自分の英語」を使う練習

3-3. Step 3:オンライン英会話で実際に話す経験を積む

4. スピーキングが苦手な人が気をつけたい3つの落とし穴

1. なぜ「英語を話すのが恥ずかしい」と感じてしまうのか

英語を話すときに「恥ずかしい」と感じるのは、あなただけではありません。むしろ多くの日本人学習者に共通する感情です。この“恥ずかしさ”には、いくつかの心理的・文化的な背景があります。その正体を理解することが、克服への第一歩になります。

1-1. 恥ずかしさの正体は「間違いを恐れる気持ち」

学校教育で「正解を言う」ことに慣れてきた影響

私たちは長いあいだ、「正しい答えを言うこと」を重視する教育を受けてきました。英語の授業では、先生の質問に対して「正解」を言うことが目的で、少しでも文法や発音を間違えると、すぐに赤ペンで直される環境でした。この積み重ねが、「間違うこと=悪いこと」「恥ずかしいこと」という意識を作り出してしまったのです。

その結果、英語を話すときも「完璧に言わなければ」と無意識に自分を縛ってしまいます。しかし、実際のコミュニケーションでは、多少の間違いよりも「伝わること」が何倍も大切です。話すこと自体を目的にせず、正解を求めすぎてしまう姿勢こそが、スピーキングを難しくしています。

ネイティブ同士でも、文法を完璧に使っているわけではなく、言い間違えてもすぐに言い直すのが普通です。「間違えても大丈夫」と自分に許可を出すことが、恥ずかしさを減らす第一歩です。

発音への意識が恥ずかしさを生む

英語教育では、文法だけでなく発音についても「正しく言わなければならない」と教えられてきました。授業で “R” や “th” の音を何度も注意された経験がある人も多いでしょう。もちろん正しい発音を学ぶことは大切ですが、問題はそれを“完璧にできないと話してはいけない”と感じてしまうことです。この意識が強いほど、話す前から自分の口を閉ざしてしまい、「恥ずかしい」「下手に聞こえるかも」と考えて声が出なくなります。

一方で、その逆の心理もあります。「正しい発音で話すと、かえって気取っているように聞こえるのでは」と感じ、あえてカタカナ英語のように発音してしまう人も少なくありません。日本語話者の多くは、周囲と同じように振る舞うことで安心を得る傾向があり、周りが日本語なまりの発音で話している中で自分だけ“英語っぽく”発音すると、「浮いてしまう」「目立ってしまう」という不安が生まれるのです。

どちらのタイプにも共通しているのは、発音そのものが“評価されるもの”になっているという点です。しかし、英語の発音に唯一の正解はありません。アメリカ・イギリス・オーストラリアの間でも音の特徴は異なり、ネイティブ同士でも地域差があります。大切なのは「正しい音」ではなく、「通じる音」です。声に出すことを恐れず、思いきって話すこと。それこそが自然な発音とスピーキング力の両方を伸ばす最初の一歩です。

1-2. 周りの目が気になる「評価不安」

恥ずかしさの正体が「間違いを恐れる気持ち」であると述べましたが、では、リーディングやライティング、リスニングでは間違えてもそれほど恥ずかしくないのに、スピーキングだけ恥ずかしく感じるのはなぜでしょうか

スピーキングはパフォーマンスが目に見える

スピーキングは、英語の4技能の中でもっとも「人に見える」スキルです。リーディングやリスニングは一人で行うことができ、間違えても他人に知られることはありません。ライティングも、時間をかけて書き直せるため、失敗の瞬間を誰かに見られることはほとんどありません。

ところがスピーキングだけは、話す瞬間の発音・表情・反応スピードなどがすべて相手の目に映ります。そのため、英語を話すときには「自分の英語力を見られている」「今の言い方は変じゃなかったか」と意識が過剰に働きやすいのです。

この「見られている感覚」は、単なる緊張とは異なる心理的負荷を生みます。人前でプレゼンをするような“パフォーマンス”の場としてスピーキングを捉えてしまうことで、本来の目的である「伝えること」に集中できなくなります。スピーキングの恥ずかしさの多くは、まさにこの「他人に見られるスキル」であるという性質に由来しているのです。

スピーキングで英語力を評価されると感じる

スピーキングは、他の技能に比べて「英語ができるかどうか」の指標として最も誤解されやすいスキルです。リーディングやライティングは、試験など特別な場でなければ能力を測ることはできません。リスニングも、ネイティブ以外には理解度を判断しづらく、ある程度は曖昧に済ませられます。

しかしスピーキングだけは、話した瞬間に、英語が全くわからない人からでも「どの程度できるか」を直感的に判断できてしまいます。そのため、英語を話す場では常に「自分の実力を試されている」と感じてしまうのです。

実際、私たちは日常的に「〇〇さんは英語がペラペラ」「あの人は英語が上手」といった評価を、スピーキングの印象だけで語りがちです。こうした社会的な構図が、「うまく話せない=英語ができない人だと思われる」という恐れを強化します。社会的な評価と結びているとも言えます。

けれども、英語力とは単なる発話の流暢さではなく、理解力・語彙力・内容表現力などが複合的に関わるスキルです。「話す=評価される」という思い込みを少しずつ手放し、スピーキングを“披露の場”ではなく“練習の場”ととらえることで、心の負担は大きく軽くなります。

他人と無意識に比べてしまう

スピーキングはパフォーマンスが目に見えます。そのため、英語を話すとき、どうしても周りと比べてしまう人は多いでしょう。クラスメートが流暢に話している、同僚の発音がきれい、SNSでバイリンガルが自然に会話しているなど、そうした場面を見るたびに、「自分はまだまだだ」「恥ずかしくて話せない」と感じてしまうのです。

しかし、英語学習は競争ではありません。人によって始めた時期も、学習環境も、得意分野もまったく違います。他人と比べても、実力の正確な指標にはならないのです。

また、スピーキングは特に“慣れ”に左右されるスキルです。留学経験がある人や、仕事で日常的に英語を使っている人が上手なのは当然のことです。大切なのは「誰かより上手く話すこと」ではなく、昨日の自分より自然に話せるようになること。小さな進歩を実感できると、他人との比較ではなく、自分の成長を楽しめるようになります。

英語を話すときに他人が気になるのは、あなたが本気で上達したい証拠です。その気持ちを否定せず、「比べる相手を他人から自分に変える」だけで、恥ずかしさや焦りは少しずつ消えていきます。

ネイティブの前で緊張してしまう

英語を話すのはたいてい、ネイティブスピーカーの前です。そうなると多くの人がさらに強い緊張を感じます。「発音を笑われるのでは」「文法を間違えたら学がないと思われるのではないか」といった思いが、本来のコミュニケーションを妨げてしまうのです。この“評価されるかもしれない不安”は、ネイティブを「採点者」として見てしまうことから生まれます。

けれども、ネイティブの多くはあなたの英語を減点評価しているわけではありません。むしろ、外国語で一生懸命に話そうとする姿勢に尊敬と親しみを感じています。彼らにとって、多少のミスや発音の違いは日常茶飯事です。相手の英語力を測るよりも、どれだけ会話を楽しもうとしているかに注目する人が多いのです。相手を“審査員”ではなく“会話のパートナー”として捉えること。それが、スピーキングの場面で感じる緊張をやわらげる最も効果的な方法です。

1-3. 「話す」経験そのものが少ないから自信が持てない

練習の場が少なく、成功体験がない

そもそも日本では、英語を“話す”機会が圧倒的に少ないのが現実です。学校でも授業の多くはリーディングや文法中心で、スピーキングの時間はほんの数分です。社会人になれば、英語を声に出す機会などさらに限られてしまいます。こうした環境では、「話したことがないから自信がない」という悪循環が起こります。

人は、成功体験を通じてしか自信を持つことができません。最初は短い一言でもいいので、英語を実際に使う機会を積み重ねましょう。「一文言えた」「相手に通じた」という小さな成功が、次の挑戦への勇気を生み出します。

「話せる自分」の感覚をまだ掴めていない

「自信がない」と感じるのは、能力の問題ではなく、“話している自分のイメージ”がまだ固まっていないからです。頭の中で考える英語と、実際に声に出す英語の間には大きなギャップがあります。このギャップは、実際に声を出すことでしか埋まりません。

何度も練習していくうちに、「あ、話せた」という瞬間が必ず訪れます。それを積み重ねることで、「英語を話す自分」という感覚が少しずつ定着します。恥ずかしさを完全に消すことは難しくても、“慣れ”がその感情を小さくしてくれるのです。

2. 「スピーキングが苦手」は才能ではなく“慣れ”の問題

「自分には英語のセンスがない」「どうしても話せるようにならない」と感じている人は多いでしょう。しかし、実際にはスピーキングの上手・下手は才能ではなく“慣れ”の差によるものです。英語を話すことに体が慣れていないだけで、練習を重ねれば誰でも自然に口が動くようになります。ここでは、そのための考え方と練習の方向性を整理してみましょう。

2-1. 話せるようになる人は「間違いを恐れない」

「正しい」より「伝わる」を優先する意識

英語を話すとき、「文法が間違っていないか」「発音が変ではないか」と気にしすぎると、頭の中で英作文をしている間に会話の流れが止まってしまいます。一方、話せるようになる人は、文法よりも「伝えること」を最優先しています。多少の間違いがあっても、身振りや言い換えで補いながらコミュニケーションを続けます。その「間違えてもいい」という姿勢こそ、英語を話す力を伸ばす最大のポイントです。

実際の会話では、正確さよりもテンポや反応のほうが重視されます。相手が求めているのは“完璧な英語”ではなく、“理解し合える英語”です。「正しく言えたか」ではなく「相手がわかったか」を基準に考えるだけで、話すことへのプレッシャーが大幅に軽くなります。英語はテストではなくツールです。伝えようとする気持ちの方が、何倍も価値があります。

英語上達の鍵は“失敗の量”にある

スピーキングが得意な人ほど、実はたくさん間違えています。私も例外ではありません。彼らは失敗を恥ずかしいものではなく、「学びの材料」として受け止めています。英語は使ってみなければ上達しません。「この言い方で通じるかな?」「あれ、うまく言えなかったな」という経験を重ねるほど、自分の中で“使える表現”が少しずつ増えていくのです。

つまり、英語が話せるようになるスピードは「成功の数」より「失敗の数」で決まります。間違えないように慎重になるよりも、どんどん話して試すほうが結果的に成長が早い。失敗はあなたの英語力を削るものではなく、積み重ねるたびに表現の幅を広げてくれます。今日の“うまく言えなかった一文”が、明日のスピーキング力をつくるのです。

2-2. 「話しながら考える」文化に慣れるだけで変わる

「話しながら考える」ことに慣れる

日本語では、頭の中で文を最後まで組み立ててから話すのが普通です。文末まで聞かないと意味が確定しないため、「考えてから話す」文化が根づいています。しかし英語ではその逆で、主語と動詞を先に出し、話しながら内容を組み立てるのが自然です。つまり、英語を話すときは「話してから考える」くらいの感覚でちょうどいいのです。

慣れないうちは、途中で文が止まったり、言い直したりすることもあるでしょう。
けれども、それは失敗ではありません。ネイティブスピーカーも、次のようなフレーズを使いながら考えを整理しています。

  • “I mean…”(つまり…)
  • “Let me think.”(ちょっと考えさせて)
  • “Let’s see.”(ええと…)
  • “What I’m trying to say is…”(言いたいのはつまり…)

英語では、こうした途中修正や言い換えも会話の一部です。完璧な文を言うことよりも、「伝え続けること」に価値があります。むしろ、話しながら修正できることが“流暢さ”の証でもあるのです。

間違えても立て直して“続ける”練習をする

スピーキングが苦手だと感じる人の多くは、「間違えたら終わり」と思い込んでいます。しかし、英語の会話では、間違えても立て直せばまったく問題ありません。むしろ、“間違えても続けられる人”こそが、スピーキングが得意な人です。

たとえば、話している途中で言い間違えたとき、ネイティブは次のように言い換えます。

  • “I mean…”(というか…)
  • “Sorry, that’s not what I meant.”(ごめん、そういう意味じゃなかった)
  • “Let me rephrase that.”(言い直させて)
  • “Well actually…”(実際には…)

こうした「立て直しフレーズ」をいくつか覚えておくだけで、会話中にミスをしても、自然に流れを保つことができます。英語の会話で大切なのは、正確さよりも「止めない勇気」です。ミスを恐れて沈黙するよりも、言い換えながら前に進める。その積み重ねが、英語を“話す”ことへの抵抗感を確実に小さくしていきます。

3. 「恥ずかしさ」を克服する3つのステップ

英語を話すときに「恥ずかしい」「人前でうまく出てこない」と感じるのは、才能の問題ではありません。多くの場合、それは“慣れていないだけ”です。英語を声に出す場面を少しずつ増やし、段階的に慣れていくことで、誰でも安心して話せるようになります。ここでは、スピーキングへの恥ずかしさを自然に減らすための3つのステップを紹介します。

3-1. Step 1:音読で「声を出すこと」に慣れる

英語の音とリズムに“口を慣らす”

最初のステップは、英語を声に出すことそのものに慣れることです。恥ずかしさを感じる多くの人は、単純に「英語を声に出す経験」が不足しています。まずは「音読」で、口を英語モードに慣らしていきましょう。

音読は文法を覚える練習ではなく、英語のリズムと音を体で覚える訓練です。毎日5分でも構いません。好きな教材や映画のセリフ、英検やTOEICのスクリプトなど、聞き慣れた文章を声に出すだけでOKです。

💡おすすめ素材
・英検・TOEICのリスニングスクリプト
・YouTubeの英語ニュースや映画のセリフ
・好きな歌詞や名言など、感情を込められるフレーズ

最初は口が動きにくくても、数日続けるうちに英語の音や抑揚に慣れていきます。
この“声に出すことへの抵抗”をなくすのが、恥ずかしさ克服の第一歩です。

3-2. Step 2:独り言とAIで「自分の英語」を使う練習

独り言で「誰にも聞かれず」話す

声を出すことに慣れたら、次は自分の考えを英語で言葉にする練習です。一番気楽なのは「独り言」。朝起きて “I’m sleepy.”、仕事前に “I don’t want to go today.” のように、日常の出来事や気分を英語でつぶやいてみましょう。

正しい文を作ろうとせず、思いついた英語をどんどん声に出すことがポイントです。誰にも聞かれない状況なら、「間違えても恥ずかしい」という感情は起きません。自分の考えを英語で言葉にする感覚を少しずつ身につけましょう。

独り言を活用したスピーキング練習法は、別記事で詳しく解説しています。

AIスピーキングで「対話の流れ」に慣れる

次のステップは、AIアプリを使った会話練習です。AIなら、どれだけ間違えても気にする必要がありません。自分のペースで話しながら、文法や発音をやさしくフィードバックしてくれるため、一人練習では気づけない改善点にも気づけます。

音読では、英語を声に出すことに慣れることが目標でした。AIスピーキングは「英語での会話」に慣れていくためのステップです。自分の英語が通じているかもわかるので、繰り返すことで自信もついてきます。

イチオシのアプリは「初めてのAIスピーキング」です。全レベルに対応しており、初心者から上級者まで誰でもOKです。スピーキングに対して、AIがフィードバックしてくれる形式のアプリで、文法の訂正だけでなく自然な表現を学ぶことができます。

「初めてのAIスピーキング」は別記事で、実際に使ってレビューしています。ぜひご覧ください。

3-3. Step 3:オンライン英会話で実際に話す経験を積む

マンツーマンで“恥ずかしさ”を感じにくい環境

最後のステップは、人との会話を通して“通じる”経験を積むことです。中でもおすすめなのが、オンライン英会話です。マンツーマン形式なので、他の人に聞かれることはありません。講師も学習者のミスに慣れているため、間違えても気まずくならず、「伝えようとする姿勢」をしっかり受け止めてくれます。リアルな会話の緊張感を保ちながら、安全な環境で英語を使う練習ができるのが魅力です。

オンライン英会話は、英語を「学ぶ場所」から「使う場所」へと変えるきっかけになります。話しているうちに、“恥ずかしさ”よりも“もっと伝えたい”という気持ちが前に出てきます。また、同じ先生と数回続けることで、安心感が生まれ、会話のテンポも格段に上がります。

4. スピーキングが苦手な人が気をつけたい3つの落とし穴

英語のスピーキングがなかなか上達しないのは、センスや語学力のせいではありません。多くの学習者が、無意識のうちに同じ「落とし穴」にはまっているのです。ここでは、特に気をつけたい3つのポイントを紹介します。

完璧を目指しすぎる

「間違えたら恥ずかしい」「文法も発音も正しく言わなきゃ」と思うほど、言葉は出にくくなります。英語を話すときに最も多い失敗が、この“完璧主義”です。頭の中で正しい文を組み立てようとすると、会話のテンポが止まり、結局「やっぱり話せない」と自信を失ってしまいます。

実際のコミュニケーションでは、完璧な英語よりも「伝えようとする姿勢」が重視されます。ネイティブも日常的に言い間違えたり、言い換えたりしています。「伝わればOK」というマインドに切り替えるだけで、話すときのプレッシャーは大幅に減ります。正確さよりも、まずはテンポと表情を意識しましょう。

練習を「理解」で止めて「発話」に移さない

英語の勉強を続けているのに話せるようにならない人の多くは、「知っている」段階で止まってしまっています。文法や単語を理解しても、それを口に出す練習をしなければ、使える英語にはなりません。

英語はスポーツと同じで、体で覚える言語です。テキストを読むだけでなく、実際に声に出して使うことで、記憶が定着し、反射的に言葉が出てくるようになります。たとえば、「音読 → AI練習 → 会話」の順で段階的に練習するのが効果的です。“理解”から“発話”へ一歩進めるだけで、英語の世界が一気に広がります。

「上手く話せない=才能がない」と思い込む

スピーキングが苦手だと、「自分には向いていない」と感じてしまうことがあります。
しかし、それは誤解です。英語を話せるようになる人は、もともと才能がある人ではなく、「話す経験を積むことを怖がらなかった人」です。

誰でも最初は言葉が詰まり、単語が出てこないもの。大切なのは、「できない」と判断する前に“慣れる時間”をしっかり取ることです。英語は努力が結果に直結するスキルです。たとえ今は話せなくても、毎日少しずつ声に出す習慣を続ければ、ある日突然「自然に口から出てきた」と感じられる瞬間が訪れます。「苦手=伸びしろ」と考えて、一歩ずつ経験を重ねていきましょう。

まとめ 〜恥ずかしさを乗り越えた先にある成長〜

英語を話すときに「恥ずかしい」と感じるのは、誰にでもあるごく自然な感情です。けれども、その恥ずかしさは必ず克服できます。最初は小さく声を出すことから始め、少しずつ自分の英語に慣れ、そしてAIやオンライン英会話で“通じた体験”を重ねていけば、「話すのが怖い」という感覚はいつの間にか消えていきます。

恥ずかしさを超えた先には、英語が「怖いもの」から「使えるもの」へと変わる瞬間が待っています。そのときあなたは、試験や勉強のためではなく、自分の言葉として英語を話しているはずです。

最初の一歩が、あなたのスピーキング力を変えます。「初めてのAIスピーキング」なら、恥ずかしさを感じずに、安心して英語を話す練習ができます。AIがあなたの発音・文法・表現を優しくフィードバックし、“使える英語”を自宅で、誰にも聞かれずに身につけられます。

「初めてのAIスピーキング」は別記事で、実際に使ってレビューしています。ぜひご覧ください。