【指導要録】書き方を小学校・中学校・高校別に解説! 観点別評価による新様式の記入例

指導要録は児童生徒一人ひとりの大切な記録です。記入ミスや不備は避けたいところですが、正確な書き方やポイントを把握するのは簡単ではありません。

この記事では、指導要録の書き方をわかりやすく丁寧に解説します。学籍の記録から所見まで、初めての先生にも安心の内容です。さらに、作業効率を格段にアップさせるAIツールもご紹介します。

指導要録の様式は、都道府県ごとに教育委員会が定めており、学校によって若干異なる可能性があります。この記事では文部科学省の様式を参考にしていますが、学校ごとに記入方法が定められていないか確認しながら進めてください。

小学校編 目次
様式1 学籍に関する記録
① 児童・保護者氏名, 入学前の経歴
② 入学・編入学等
③ 転入学
④ 転学・退学等
⑤ 卒業・進学先
⑥ 学校名及び所在地, 校長氏名印・学級担任者氏名印

様式2 指導に関する記録
① 各教科の学習の記録
② 特別の教科 道徳
③ 外国語活動の記録
④ 総合的な学習の時間の記録
⑤ 特別活動の記録
⑥ 行動の記録
⑦ 総合所見及び指導上参考となる諸事項
⑧ 出欠席の記録


中学校編 目次
様式1 学籍に関する記録
① 生徒および保護者氏名, 現住所
② 入学前の経歴
③ 入学(編入学)・転入学・転学等
④ 卒業・進学先等
⑤ 学校名及び所在地、校長氏名印, 学級担任氏名印

様式2 指導に関する記録
① 各教科の学習の記録
② 特別の教科 道徳
③ 総合的な学習の時間の記録
④ 特別活動の記録
⑤ 行動の記録
⑥ 総合所見及び指導上参考となる諸事項
⑦ 出欠の記録


高校編 目次
様式1 学籍に関する記録
① ホームルーム・整理番号
② 生徒の氏名, 性別, 生年月日及び現住所
③ 保護者の氏名及び現住所
④ 入学前の経歴
⑤ 入学・編入学等
⑥ 転入学
⑦ 転学・退学
⑧ 留学等
⑨ 卒業
⑩ 進学先
学校名及び所在地
校長氏名印, 学級担任者氏名印

様式2 指導に関する記録
① 各教科・科目等の学習の記録
② 総合的な探求の時間の記録
③ 特別活動の記録
④ 総合所見及び指導上参考となる諸事項
⑤ 出欠の記録

小学校 指導要録の記入例

様式1 学籍に関する記録の記入例

児童・保護者氏名, 入学前の経歴

学籍に関する記録については,原則として学齢簿の記載に基づき,学年当初及び異動の生じた時に記入します。

  • 氏名に平仮名やカタカナが含まれている場合でも、ふりがなは必要です。
  • 氏名及び現住所などを変更した場合には,黒二本線で消して,新氏名あるいは新住所などを記入します。この場合,訂正印は不要です。
  • 外国人児童(生徒)の場合は,母語表記もしくはローマ字による表記と,原音に近い振り仮名(片仮名でもよい)の表記を記入します(保護者の欄も同じ)。
  • 保護者の「現住所」については,児童と同一の場合には「児童の欄に同じ」と略記が可能です。
  • 入学前の経歴には、在籍していた幼稚園,特別支援学校幼稚部,保育所又は認定こども園等の名称及び在籍期間等を記入します。家庭での教育(保育)については記入する必要はありません。

入学・編入学等

生徒が第1学年に入学した年月日を記入します。編入学の部分は二重線で消します。訂正印は不要です。

編入学は、以下の場合に限られます。

  1. 外国にある学校等に在籍していた児童が帰国して、日本の小学校に入学した場合
  2. 児童自立支援施設に在籍していた児童が転入してきた場合
  3. 就学義務の猶予・免除の事由の消滅によって、就学義務が発生して入学した場合

編入学の場合は、児童が編入学した年月日(教育委員会による指定)を記入し、「第1学年入学」の文字を2本線で消します。また、編入学の事由や特記事項があれば余白部分に記入します。

転入学

他の小学校等から転入してきた場合について,その年月日,学年及び事由等を記入します。

  • 外国にある学校や児童自立支援施設等から移った場合などは,この欄に記入せずに,「入学・編入学等」の欄に編入学等の場合として記入します。

転学・退学等

上段の括弧内に学校を去った日を記入します。下段に、転出先の学校が受け入れた前日の日付を記入します。

  • 特別支援学校等に就学先を変更する場合は「教育委員会の就学判断及び本人と保護者との合意形成が得られたため」と事由を記載するのが一般的です。
  • 外国の学校へ入学する場合は退学扱いです。校長が退学と認めた日を括弧の記入欄の下部に記入し、その事由等を併せて記入します。

卒業・進学先

「卒業」の欄には、教育委員会の管理規則に基づき,校長が卒業を認定した年月日(原則として3月31日)を記入します。「進学先」の欄には、児童の進学した中学校等の名及び所在地を記入します。

学校名及び所在地, 校長氏名印・学級担任者氏名印

学校名は「○○県○○市立○○小学校」,「学校法人○○学園○○小学校」等のように国・公・私立の別が明らかになるように記入します。また、所在地は略さずに記入します。

「校長氏名印,学級担任者氏名印」の欄は、各年度に校長の氏名、学級担任者の氏名を記入し,指導要録の記入が完了した学年末か、転学・退学をした時にそれぞれ押印します。

  • 同一年度内に校長又は学級担任者が代わった場合には,その都度後任者の氏名を併記します。

様式2 指導に関する記録の記入例

各教科の学習の記録

観点ごとに「十分満足できる」状況と判断されるものをA,「おおむね満足できる」状況と判断されるものをB,「努力を要する」状況と判断されるものをCとして記入します。また、第3学年以上は評定を3、2、1の数字により3段階で記入します。

<評定の総括方法(参考)>

東京都 江戸川区教育委員会 https://edogawa.schoolweb.ne.jp/1310094/download/document/185604

特別の教科 道徳

道徳は他の児童との比較ではなく、個人内評価として記述式で記入します。学習活動において児童が道徳的価値観に触れ、自律的に思考する中で、一面的な見方から多面的・多角的な見方へと発展しているか、道徳的価値の理解を自分自身との関わりの中で深めているかといった点を記載します。

▼評価文例▼

  • 道徳的な問題に対する判断の根拠やその時の心情を様々な面から捉え、自分のこととして考えていた。
  • 授業のテーマについて様々な立場や根拠から考え、自分と違う立場や感じ方、考え方を理解しようとしていた。
  • 友達の考えをよく聞き、意見交換する中で、自分のことだけでなく、相手のこともよく考えて、道徳的な問題を解決しようと努めていた。
  • 葛藤や迷いが生じる話合いの場面では、自分と友達の考えを比べ、よりよい行動は何かをよく考えていた。
  • 道徳的な問題場面において、「自分だったらどうするか」を熱心に考え、友達と議論する中で、考えを深めていた。
  • 教材文中の時間の経過とともに変化する心情について、主人公の迷いや葛藤に共感しながら考え、自分(人間)の強さや弱さを感じていた。

外国語活動の記録

評価の観点に照らして、第3、4学年の児童の学習状況に顕著な事項について特徴を記入するなど、児童にどのような力が身についたかを文書で記述します。評価の観点は以下の通りです。

▼評価文例▼

  • 英語を使って積極的にやり取りしようとする姿勢が身に付いてきている。ALTとのやりとりを通して、異なる考え方に気づいたり、外国の文化等に対する理解を深めたりする姿があった。
  • 写真やイラストを見せながら、自分の考えや気持ちなどを簡単な語句や基本的な表現を用いて話していた。また、相手に配慮しながら英語を使ってコミュニケーションを図ろうとする姿があった。
  • ALTや先生の話を集中して聞き取り、簡単な質問や指示に的確に反応できるようになっている。理解した内容を自分なりに表現しようとする姿も見られる。
  • ALTが紹介する行事や文化について、自分から質問したり感想を述べたりする様子が見られる。異文化への理解を深める姿勢が成長を感じさせる。
  • 英語を使ったゲームやペア活動に楽しみながら参加し、自分の英語力を高めようとしている。友達と協力して学ぶ姿勢を身につけつつある。
  • 簡単な質問や会話の内容を正確に理解し、自分なりの言葉で答えようとする姿勢が見られる。英語でのやり取りを楽しむ気持ちが成長につながっている。

総合的な学習の時間の記録

学習活動の欄は題材名(単元名)を記入します。観点は「知識・技能」「思考・判断・表現」「主体的に学習に取り組む態度」の3つです。評価は個人内評価で、その児童の良い点を取り上げ、身についた力を端的に記述します。

▼学習活動と評価の例▼

地域の○○名人調べ
名人の話を聞いて、地域を誇りに思い、貢献している人々のことを詳しく調査したいという願いを持つことができた。

障害のある方との交流
障害のある方との交流を通して、自分がこれからしたらよいことを真剣に考えることができるようになった。

総合的な学習の時間の記述方法や評価例文は、別記事で詳しく解説しています。

特別活動の記録

各活動ごとに評価の観点に照らして、「十分満足できる状況」にあると判断される場合には、欄内に○印を記入します。クラブ活動は実施しなかった学年の欄には斜線を引きます。

様式2(指導に関する記録)裏面の記入例

行動の記録

各項目の趣旨に照らして十分満足できる状況にあると判断される場合に,〇印を記入します。

総合所見及び指導上参考となる諸事項

総合所見では、児童の優れている点や長所、進歩の状況などを端的に取り上げます。具体的には、以下のような内容が考えられます。

▼総合所見の内容▼

  1. 各教科や外国語活動,総合的な学習の時間の学習に関する所見
  2. 特別活動に関する事実及び所見
  3. 行動に関する所見
  4. 児童の特徴・特技,学校内外におけるボランティア活動など社会奉仕体験活動,表彰を受けた行為や活動,学力について標準化された検査の結果等指導上参考となる諸事項
  5. 児童の成長の状況に関わる総合的な所見
<不登校児童の記載方法>

長期欠席という事実を記入するほか,児童生徒の長所を可能な限り記載するよう心掛けることが大切です。別記事で詳しく解説しています。

出欠席の記録

授業日数:当該生徒の所属する学科及び学年について授業を実施した年間の総日数を記入します。

出席停止・忌引等の日数:以下の日数を合算して記入します。

  • 学校教育法第11条による懲戒のうち停学の日数、学校保健安全法第19条による出席停止の日数及び感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律第19条、第20条、第26条及び第46条による入院の場合の日数
  • 学校保健安全法第20条により、臨時に学年の中の一部の休業を行った場合の日数
  • 忌引日数
  • 非常変災等生徒又は保護者の責任に帰すことのできない事由で欠席した場合などで、校長が出席しなくてもよいと認めた日数
  • 選抜のための学力検査の受検その他教育上特に必要な場合で、校長が出席しなくてもよいと認めた日数

<参考:学校保健安全法第19条による出席停止の日数>

「備考」:以下の点を記入します。

  • 「出席停止・忌引等の日数」の内訳及び理由等
  • 「欠席日数」が7日以上の場合の主な理由
  • 転入学した生徒について、前に在学していた学校における出欠の概要

<欠席の書き方(参考)>

本人・保護者申告指導要録上の記載例
風邪感冒
通院通院
入院入院
家族旅行家庭事情、事故欠
不登校、長期欠席事故欠、体調不良、長期欠席
<不登校の記載>

不登校は備考欄に記入しますが、単に「体調不良」「長期欠席」といった表現が用いられることが多いです。学校ごとに統一している可能性もありますので、管理職と確認して進めましょう。

なお、授業には参加できていなくとも、出席扱いが可能な場合があります。

山梨県教育委員会 https://www.pref.yamanashi.jp/documents/117203/guideline.pdf

▼出席扱いとする場合の記載例▼

栃木県教育委員会 https://www.pref.yamanashi.jp/documents/117203/guideline.pdf

参考文献&おすすめ書籍

宮城県教育委員会「宮城県参考様式の概要及び記入例」

長野県教育委員会「児童生徒指導要録記入の手引き(小・中学校用)R5.2修正版」

福島県教育委員会「指導要録 記入の手引き」

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中学校 指導要録の記入例

中学校編 目次
【指導要録】様式1 学籍に関する記録
① 生徒および保護者氏名, 現住所
② 入学前の経歴
③ 入学(編入学)・転入学・転学等
④ 卒業・進学先等
⑤ 学校名及び所在地、校長氏名印, 学級担任氏名印

【指導要録】様式2(指導に関する記録)
① 各教科の学習の記録
② 特別の教科 道徳
③ 総合的な学習の時間の記録
④ 特別活動の記録
⑤ 行動の記録
⑥ 総合所見及び指導上参考となる諸事項
⑦ 出欠の記録

様式1 学籍に関する記録

① 生徒および保護者氏名, 現住所

生徒および保護者氏名などは、学齢簿の記載に基づき、学年当初に記入します。

  • 氏名がひらがなの場合でも、ふりがなが必要です。
  • 保護者の現住所は、生徒と同一の場合は「生徒の欄に同じ」という表現が表記ができます。
  • 氏名および住所に変更があった場合は、もとの記述が見える程度に二重線で消して、すぐ近くに新しい氏名や住所を記入します。訂正印は不要です。

② 入学前の経歴

中学校に入学するまでの教育関係の略歴(在籍していた小学校, 特別支援学校小学部の学校名及び卒業時期等)を記入します。なお、外国において受けた教育の実情などもここに記入します。

③ 入学(編入学)・転入学・転学等

入学:生徒が第1学年に入学した年月日を記入します。編入学の部分は二重線で消します。訂正印は不要です。
編入学等:第1学年の中途又は第2学年以上の学年に,在外教育施設や外国の学校等から編入学した場合,又は就学義務の猶予・免除の事由の消滅により就学義務が発生した場合について,その年月日,学年及び事由等を記入します。

転入学:他の中学校等から転入学してきた生徒について,転入学年月日,転入学年,前に在学していた学校名,所在地及び転入学の事由等を記入します。

転学・退学等:他の中学校等に転学する場合には,転学先の学校が受け入れた日の前日に当たる年月日を括弧内に,転学先の学校名,所在地,転入学年及びその事由等を下段に記入します。

④ 卒業・進学先等

卒業:校長が卒業を認定した年月日を記入します。

進学先・就職先等:進学先の学校名及び所在地,就職先の事業所名及び所在地等を記入します。

⑤ 学校名及び所在地、校長氏名印, 学級担任氏名印

校長氏名印・学級担任者氏名印:各年度に,校長の氏名,学級担任者の氏名を記入し,それぞれ押印します。(同一年度内に校長又は学級担任者が代わった場合には,その都度後任者の氏名を併記します。)電子署名も可能です。

▼学級担任者変更の例▼

様式2(指導に関する記録)表面

様式2(指導に関する記録)では、各教科の学習の記録(観点別学習状況及び評定),道徳科の記録,総合的な学習の時間の記録,特別活動の記録,行動の記録,総合所見及び指導上参考となる諸事項並びに出欠の記録について学年ごとに作成します。

① 各教科の学習の記録

各教科の目標に照らして,その実現状況を観点ごとに評価し記入する。その際,「十分満足できる」状況と判断されるものをA,「おおむね満足できる」状況と判断されるものをB,「努力を要する」状況と判断されるものをCのように区別して評価を記入します。

評定は観点別評価を踏まえて記載します。評定の適切な決定方法等については,各学校において定めるとなっています。

観点別評価と評定の付け方については、別記事で詳しく解説しています。

② 特別の教科 道徳

道徳は、学習活動における生徒の学習状況や道徳性に係る成長の様子を個人内評価として文章で端的に記述します。

③ 総合的な学習の時間の記録

学習活動には、総合的な学習の時間に行った学習活動(学年ごとのテーマなど)を記載します。観点は「知識・技能」「思考・判断・表現」「主体的に学習に取り組む態度」と記載します。その上で、生徒にどのような力が身に付いたかを文章で端的に記述します。

総合的な学習の時間の評価文例は、別記事で詳しく解説しています。

④ 特別活動の記録

各学校が自ら定めた特別活動全体に係る評価の観点を記入した上で,各活動・学校行事ごとに,評価の観点に照らして十分満足できる活動の状況にあると判断される場合に,○印を記入します。

評価の観点は、特別活動の特質と学校の創意工夫を生かすということから、各学校で定めるとされていますが、概ね次のようになっています。

独立行政法人教職員支援機構「新学習指導要領に対応した学習評価(中学校特別活動)」

様式2(指導に関する記録)裏面

⑤ 行動の記録

各教科,道徳科,総合的な学習の時間,特別活動やその他学校生活全体にわたって認められる生徒の行動について,各項目の趣旨に照らして十分満足できる状況にあると判断される場合に,〇印を記入します。

⑥ 総合所見及び指導上参考となる諸事項

生徒の成長の状況を総合的にとらえるため,以下の事項等を文章で記述します。記入に際しては,生徒の優れている点や長所,進歩の状況などを取り上げることに留意します。

文部科学省が想定する記載内容は以下の通りです。

総合所見の内容

【1】 各教科や総合的な学習の時間の学習に関する所見
【2】 特別活動に関する事実及び所見
【3】 行動に関する所見
【4】 進路指導に関する事項
【5】 生徒の特徴・特技,部活動,学校内外におけるボランティア活動など社会奉仕体験活動,表彰を受けた行為や活動,学力について標準化された検査の結果等指導上参考となる諸事項
【6】 生徒の成長の状況にかかわる総合的な所見

総合所見は、所見専門AI「楽らく所見くん」を使うと、簡単に仕上がります。書きづらい生徒のリフレーミングも任せられますし、作業効率が圧倒的に上がりますAIの学習機能は完全オフに設定されているので、AIが生徒の情報を収集する心配もなく、安心して使えます。詳しくは別記事で解説しています。

⑦ 出欠の記録

授業日数:当該生徒の所属する学科及び学年について授業を実施した年間の総日数を記入します。

出席停止・忌引等の日数:以下の日数を合算して記入します。

  • 学校教育法第11条による懲戒のうち停学の日数、学校保健安全法第19条による出席停止の日数及び感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律第19条、第20条、第26条及び第46条による入院の場合の日数
  • 学校保健安全法第20条により、臨時に学年の中の一部の休業を行った場合の日数
  • 忌引日数
  • 非常変災等生徒又は保護者の責任に帰すことのできない事由で欠席した場合などで、校長が出席しなくてもよいと認めた日数
  • 選抜のための学力検査の受検その他教育上特に必要な場合で、校長が出席しなくてもよいと認めた日数

<参考:学校保健安全法第19条による出席停止の日数>

「備考」:以下の点を記入します。

  • 「出席停止・忌引等の日数」の内訳及び理由等
  • 「欠席日数」が7日以上の場合の主な理由
  • 転入学した生徒について、前に在学していた学校における出欠の概要

参考資料&おすすめ書籍

文部科学省「中学校及び特別支援学校中学部の指導要録に記載する事項等」

宮城県教育委員会 生徒指導要録の記入例

大分県教育委員会「中学校 生徒指導要録の手引 改訂版 令和5年10月」

長野県教育委員会「児童生徒指導要録記入の手引(小・中学校用)令和5年2月修正版」

独立行政法人教職員支援機構「新学習指導要領に対応した学習評価(中学校特別活動)」

金泉中学校「特別の教科 道徳の評価について 評価マニュアル&評価文例集」

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高校 指導要録の記入例

高校編 目次
学籍に関する記録 (様式1)
ホームルーム・整理番号
生徒の氏名, 性別, 生年月日及び現住所
保護者の氏名及び現住所
入学前の経歴
入学・編入学等
転入学
転学・退学
留学等
卒業
進学先
学校名及び所在地
校長氏名印, 学級担任者氏名印

指導に関する記録 (様式2)
各教科・科目等の学習の記録
総合的な探求の時間の記録
特別活動の記録
総合所見及び指導上参考となる諸事項
出欠の記録

学籍に関する記録 (様式1)

学籍に関する記録(様式1)の表面を解説していきます。裏面は科目と単位数を記入するだけなので割愛します。表面に記入する内容は次の通りです。

学籍に関する記録
  1. ホームルーム・整理番号
  2. 生徒の氏名, 性別, 生年月日及び現住所
  3. 保護者の氏名及び現住所
  4. 入学前の経歴
  5. 入学・編入学等
  6. 転入学
  7. 転学・退学
  8. 留学等
  9. 卒業
  10. 進学先
  11. 学校名及び所在地
  12. 校長氏名印, 学級担任者氏名印

① ホームルーム・整理番号

学年制による課程では、学年ごとにホームルームと整理番号を記入します。単位制では学年ではなく、年度ごとに記入します。

▼学年制による課程の記入例▼

▼単位制による課程の記入例▼

② 生徒の氏名, 性別, 生年月日及び現住所

原則として住民票の記載に基づき記入します。

  • 旧字体が使われている場合は旧字体で記入します。
  • 住民票の氏名が間違っている場合は住民票を訂正させた上で、その訂正に基づいて記入します。
  • ひらがなやカタカナの名前であっても、ふりがなは必要です。
  • 外国籍の生徒は在留カードも基づいて記入します。
生徒氏名や現住所に変更があった場合

新たに住民票を提出させた上で、住民票に基づいて訂正します。前の記載が読み取れるよう二重線を引き、新しい情報を書き加えます。訂正印は不要です。

▼生徒氏名と現住所の変更例▼

保護者の氏名及び現住所

生徒の氏名や住所と同様に、住民票に基づいて記入します。現住所は、生徒と同じ場合は「生徒の欄に同じ」という表記ができます。

保護者の氏名や現住所に変更があった場合の対処は、生徒の欄に変更があった場合と同じです。二重線を引いて、新たな情報を書き加えます。

④ 入学前の経歴

「令和○○年○○市立○○中学校卒業」というように記入します。

▼入学前の経歴の記入例▼

⑤ 入学・編入学等

入学および編入学は、使わない方には二重線を引いておきます。

▼入学の記入例▼

▼編入学の記入例▼

転入学

他の高等学校等から転入学した生徒について、転入学年月日、転入学年、前に在学していた学校名、所在地、課程の種類、学科名等を記入します。

編入と転入の違い
【編入】退学などで一度高校を離れた生徒が、第1学年の途中又は第2学年以上に入学を許可される場合が該当します。空白期間が出来たり、同年生まれに比べて卒業が遅くなるのが特徴です。学校教育法施行規則第91条によります。

【転入】現在高校に在学中の生徒が、別の高校に入学することです。空白期間なく、同級生と同じタイミングで卒業します。

転学・退学

他の高等学校等に転学する場合には、転学先の高等学校が受け入れた日の前日に当たる年月日、転学先の学校名、所在地、課程の種類、学科名、転入学年等を記入します。退学は、校長が退学を認め、又は命じた年月日、学年等を記入します。

▼転学の記入例▼

▼退学の記入例▼

⑧ 留学等

留学等の欄には、留学と休学を記入します。留学の場合、校長が留学を許可した期間及び学年を記入するとともに、留学先の国名等・学校名・学年等を記入します。休学の場合、校長が休学を許可した期間を記入します。

▼留学の記入例▼

▼休学の記入例▼

卒業

校長が卒業を認定した年月日を記入します。この年月日は、卒業証書に記載してある年月日と一致することになります。

⑩ 進学先

進学は学校名及び所在地を記入し、就職は就職先の事業所名及び所在地を記入し、就職しながら進学した場合については、上記の両者を記入します。また、家業又は家事に従事した者については、その旨を記入します。卒業の際、進路が決まっていないため記入できない者については、確定したとき記入します。

▼進学の記入例▼

▼就職の記入例▼

▼家業従事の記入例▼

学校名及び所在地

学校名は、省略した書き方をせずに、設置者を含めて正確に記入します。所在地も丁目、番地まで正しく書きます。課程名は、全日制の課程、定時制の課程の別を記入し、学科名は普通科、専門学科、総合学科の名称を記入します。

⑫ 校長氏名印, 学級担任者氏名印

校長及びホームルーム担任者氏名は、年度当初か、生徒が転入学してきたときに記入します。同一年度内に校長又はホームルーム担任者が代わった場合には、そのつど後任者の氏名を併記します。

指導に関する記録 (様式2)

指導に関する記録では、以下の点について記入していきます。

指導に関する記録
  1. 各教科・科目等の学習の記録
  2. 総合的な探求の時間の記録
  3. 特別活動の記録
  4. 総合所見及び指導上参考となる諸事項
  5. 出欠の記録

① 各教科・科目等の学習の記録

各教科・科目等の学習の記録には、評定修得単位数に加えて、観点別評価を記入するようになりました。 左から「知識・技能」(職業に関する教科・科目は「知識・技術」)、「思考・判断・表現」及び「主体的に学習に取り組む態度」の評価を記入します。

文部科学省「新高等学校学習指導要領と学習評価の改善について」

② 総合的な探求の時間の記録

学習活動、観点、評価を記入します。観点は「知識・技能」「思考・判断・表現」「主体的に学習に取り組む態度」の3つで固定です。学習活動と評価は学年別に簡潔に記入します。

総合的な探求の時間の記録は、別記事で詳しく解説しています。

③ 特別活動の記録

各学校が自ら定めた特別活動全体に係る評価の観点を記入した上で、各活動・学校行事ごとに、評価の観点に照らして十分満足できる活動の状況にあると判断される場合、〇印を記入します。

④ 総合所見及び指導上参考となる諸事項

生徒の優れている点や長所、進歩の状況など、以下の事項について記述します。

具体的な記述事項
  • 各教科・科目や総合的な探究の時間の学習に関する所見
  • 特別活動に関する事実及び所見
  • 行動に関する所見
  • 進路指導に関する事項
  • 取得資格
  • 生徒が就職している場合の事業所
  • 生徒の特徴・特技、部活動、学校内外におけるボランティア活動など社会奉仕体験活動、表彰を受けた行為や活動、学力について標準化された検査に関する記録など指導上参考となる諸事項
  • 生徒の成長の状況にかかわる総合的な所見

▼総合所見の記入例▼

総合所見は、別記事で詳しく解説しています。

また、所見専門AI「楽らく所見くん」を使うと、簡単に仕上がります。書きづらい生徒のリフレーミングも任せられますし、作業効率が圧倒的に上がりますAIの学習機能は完全オフに設定されているので、AIが生徒の情報を収集する心配もなく、安心して使えます。詳しくは別記事で解説しています。

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⑤ 出欠の記録

授業日数:当該生徒の所属する学科及び学年について授業を実施した年間の総日数を記入します。

出席停止・忌引等の日数:以下の日数を合算して記入します。

  • 学校教育法第11条による懲戒のうち停学の日数、学校保健安全法第19条による出席停止の日数及び感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律第19条、第20条、第26条及び第46条による入院の場合の日数
  • 学校保健安全法第20条により、臨時に学年の中の一部の休業を行った場合の日数
  • 忌引日数
  • 非常変災等生徒又は保護者の責任に帰すことのできない事由で欠席した場合などで、校長が出席しなくてもよいと認めた日数
  • 選抜のための学力検査の受検その他教育上特に必要な場合で、校長が出席しなくてもよいと認めた日数

<参考:学校保健安全法第19条による出席停止の日数>

「備考」:以下の点を記入します。

  • 「出席停止・忌引等の日数」の内訳及び理由等
  • 「欠席日数」が7日以上の場合の主な理由
  • 転入学した生徒について、前に在学していた学校における出欠の概要

参考資料&おすすめ書籍

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所見文は、生成AIを使うと簡単に作成できます。

所見文を事前学習した「楽らく所見くん」なら、生徒の特徴を入力するだけで所見例文を自動作成してくれます。書きづらい生徒やリフレーミングも任せられるので、作業時間を大きく短縮できます。

私も使っていますが、最新版AI の ChatGPT4o 搭載だけあって、かなり優秀です。

行動だけでなく、成長もしっかり記載くれるので、とても役立っています。入力された内容から、生徒の成長をAIがイメージして出力してくれます。実際、生徒の意外な成長に気付かされることも多いです。

「楽らく所見くん」については、実際に使った上で、別の記事でレビューしています。圧倒的な業務効率でイチオシです。