皆さんの高校では、学級通信を発行されていますか? 小学校・中学校では必須の様相を呈している学級通信ですが、高校でも学級通信は必要でしょうか。
学級通信には、クラス作りや進路指導、保護者とのコミュニケーションに役立つというメリットのほかに、業務を圧迫するといったデメリットもあります。
この記事では、高校における 学級通信にまつわる論争を X(Twitter)の投稿や法的な見解(裁判例)を交えながら解説していきます。
高校で学級通信は必要なのか?
学級通信に対する教師、保護者、生徒の意見を見ていきます。結論が気になる方もいると思うので、先にまとめをお示しすると次のようになります。
それでは、詳しく見ていきましょう。
学級通信 肯定派教員の意見
保護者との情報共有に効果的
学級通信肯定派の先生の意見として、最も目立ったのが保護者とのコミュニケーション・ツールとしての意義です。
保護者から、学校での様子がよくわかって嬉しかったとの声をいただいたようです。
生成AIで執筆時間を削減しながら通信を書いている先生もいました。保護者からも感謝されたとのこと。
学級通信は専門のAIが出ているので、そちらをオススメします。クオリティも高いですし、個人情報漏洩の心配もなく、安心です。
個人的に書くのが好き
個人的に書くことが好きな先生は、時間さえ確保できればたくさん書けるようです。
学級通信 否定派教員の意見
学級通信がなくても問題にならなかった
学級通信を出さなくてもクレームに繋がらなかったので、通信は不要とする考えです。
その一方で、不運にしてクレームをもらう先生もいます。受け持つ保護者や前任者によるのかもしれません。
働き方改革の面からやめたい
学級通信も部活動と同じように、業務改善のために廃止したいという意見もあります。
発行すること自体が目的になってしまっているなら、やめた方が良いとする意見もあります。学級通信に限りませんが、目的を見失った業務は整理してもいいかもしれませんね。
中には、管理職が中心となって学級通信を全面的に廃止しようとしたものの、ベテラン教員からの意見で頓挫した事例もありました。
現状では、学校としては「書いても書かなくてもいい」くらいがちょうどいい温度感なのかもしません。
裁判では、学級通信は業務外
裁判では学級通信は業務外とされています。その一方で、学年通信は業務として認められています。
学級通信に対する保護者の意見
生徒の学校での様子がよくわかる
先生の負担軽減のためならなくても良い
思わぬところでハマる保護者も
学級通信に対する生徒(卒業生)の意見
特段必要性を感じない派の意見
たしかに、1度も手に取ったことのない生徒からすれば、「どこの高校でも学級通信はないもの」と認識していてもおかしくありません。
学級通信が思い出になった派の意見
高校 学級通信 論争の結論
高校における学級通信に対する意見をまとめると、次のようになります。
発行のメリット
- 保護者との情報共通に効果的(教師の意見)
- 子どもの学校での様子がわかる(保護者の意見)
- 高校時代の思い出になる(卒業生の意見)
発行のデメリット
- 業務を圧迫する(教師の意見)
- 先生の負担軽減のためならなくてもいい(保護者の意見)
- 印象に残っていない(卒業生の意見)
法的見解
- 裁判例では、学級通信は業務外とされる一方で、学年通信は業務の一環として認められています。
現状では、高校における学級通信は、発行するか否かについて明確な正解はなく、教師の裁量に委ねられるべきとの結論に至っています。
業務の効率化や教師の負担軽減を考慮しつつ、必要性を見極めて柔軟に対応することが重要です。発行する場合は、無理のないペースで、生成AIなどを活用して負担軽減を図っていきましょう。
学級通信と所見作成を専門にした生成AIも登場しています。生成AIの学習機能が完全オフになっており、個人情報保護の観点からも安心して使えるのでオススメです。
発行のメリット
発行のデメリット
法的見解