学級通信はクラス運営や保護者とのコミュニケーションに欠かせないツールですが、悩みも多いです。
何を書いたらいいのか、もう書くことがない…忙しくて発行を続けられない…担任なら誰しも経験するところです。
この記事では、学級通信に書くべき内容、短時間で作成するコツ、通信のサンプルなどを紹介していきます。
上手に活用して、学級経営の支えとなる通信を作成していきましょう。
- 学級通信ですべきこと7つ ~学級経営に活かす通信づくり
- 学級通信のネタ(内容)
- 学級通信のサンプル10校
- 書く内容を決めたら「楽らく所見くん」(生成AI)で仕上げる
学級通信ですべきこと7つ ~学級経営に活かす通信づくり
学級通信は、クラスの様々な情報をまとめて保護者や生徒に伝える重要なツールです。ポイントを押さえて作成することで、学級経営をする上でも大きな助けになってくれます。
- 担任教諭が自己開示する(生徒との信頼関係を構築する)
- クラス目標や生活ルールを示す(学級集団づくり)
- 生徒の頑張りを励ます(学習意欲を高める)
- 今後の予定とガイダンスを示す(自己管理能力の育成)
- 保護者向けにも執筆する(情報共有の円滑化, 家庭との信頼関係の構築)
- 定期的かつタイムリーに発行する(計画的・継続的な指導)
- 発行業務を効率化する(教員の働き方改革)
1. 担任教諭が自己開示する(生徒との信頼関係を構築する)
学級通信を通じて担任が自分の考えや気持ちを示すことは、生徒との信頼関係を築くために非常に効果的です。この自己開示により、生徒は担任が自分たちの学習や成長に対してどれだけ真剣に向き合っているかを実感し、教師に対する信頼感が深まります。
- 担任の考えや意図を伝える:
学級通信では、担任がクラスの活動や授業に対する考えや意図を率直に伝えることができます。例えば、なぜ特定の取り組みを行うのか、どのような学びを期待しているのかを説明することで、生徒はその活動の背景や目的を理解しやすくなります。 - 担任の個人的な思いや体験を共有する:
学級通信は、担任が自身の経験や思いを生徒と共有する場としても活用できます。例えば、担任が自身の学生時代のエピソードや、教育に対する情熱について語ることで、生徒は担任がどのような人柄であるかを知ることができます。このような個人的な情報の共有は、担任と生徒との距離を縮め、より親しみやすい関係を築く助けとなります。また、担任が自分の失敗や成功体験を率直に話すことで、生徒は失敗を恐れずに挑戦する姿勢を学び、より深い信頼関係が生まれます。
2. クラス目標や生活ルールを示す(学級集団づくり)
- クラスの目標やビジョンを共有する:
クラス全体のモチベーションが向上し、協力して目標を達成する意識が芽生えます。また、クラスメートの努力や成果を知ることで、お互いに励まし合い、協力し合う姿勢が育まれます。さらに、クラスの目標やビジョンを共有することで、全員が同じ方向に向かって努力する一体感が生まれ、団結力が強化されます。 - クラスのルールや約束を明確にする:
クラスのルールや約束ごとを明確にし、それを全員で共有することで、規律ある環境が整います。これにより、生徒たちが安心して学校生活を送ることができ、お互いの信頼関係が深まります。ルールの設定には、生徒自身の意見を取り入れ、全員が納得する形にすることが大切です。また、学級通信で定期的にルールをリマインドし、守れていることを評価する場を設けると効果的です。
3. 生徒の頑張りを励ます(学習意欲を高める)
- 生徒の活動や努力を紹介する:
生徒の活動や努力を学級通信で紹介することで、生徒自身が認められ、活動意欲が高まります。また、他の生徒が頑張っている姿を見ることで、「自分も頑張ろう!」という気持ちが芽生え、クラス全体の意欲向上に繋がります。 - 教師からの称賛や励ましを伝える:
学級通信での紹介が励みとなり、生徒はさらに努力しようとする意欲が高まります。また、教師からの称賛や励ましが学級通信を通じて伝えられることで、生徒の自己肯定感が向上し、前向きな学習態度が育まれます。
4. 今後の予定とガイダンスを行う(自己管理能力の育成)
- 今後の学習計画や重要な行事の予定を伝える:
学級通信を通じて、今後の学習計画や重要な行事の予定を事前に伝えることで、先を見据えた準備を行いやすくなります。これにより、学期ごとの学習目標や課題に対する理解が深まり、計画的な取り組みが促進されます。 - 次のステップに向けての意識を高める:
次に何をすべきかを明確に示すことで、生徒は自らの学習や行動を振り返り、次のステップに向けての意識を高めることができます。学級通信は、生徒が自主的に取り組みを進めるための貴重な指導ツールとしても活用できます。
5. 保護者向けにも執筆する(情報共有の円滑化, 家庭との信頼関係の構築)
- 保護者がクラスの活動状況を把握しやすくする:
学級通信は、学期ごとのイベントやクラスでの出来事を一括して伝えることで、保護者がクラスの活動状況を把握しやすくなります。保護者が子どもたちの学校生活に対する理解を深めることで、家庭でのサポートがしやすくなります。 - 家族間のコミュニケーションを促進する:
学級通信は、生徒が家庭での話題として学校の出来事を伝えるきっかけにもなり、家族間のコミュニケーションも促進されます。
6. 定期的かつタイムリーに発行する
- 定期的に発行する:
毎週または毎月の発行を心がけ、計画的かつ継続的な指導を行っていくことが大切です。年度末にたどり着いて欲しい生徒の姿から逆算し、次に目標とすべきことはなにか、そのために今何をすべきかを示していきましょう。 - タイムリーに発行する:
行事やイベントの前に必要な情報を伝えることで、保護者が適切な準備をすることができ、スムーズな運営が可能になります。また、行事の終了後すぐに発行することで、興奮や感動を共有することができます。タイムリーな発行は、学級通信の信頼性を高め、読者にとって価値のある情報源となります。
7. 発行業務を効率化する(教員の働き方改革)
- テンプレートを作成する:
学級通信は、テンプレートを作成することで、デザインにかける時間を節約できます。また、読者としても、どこに何が書かれているかがわかりやすくなり、見やすい通信に仕上がります。学級通信のタイトルデザイン、テンプレートは別記事で紹介しています。 - 写真やイラストを取り入れる:
学級通信に写真やイラストを取り入れることで、視覚的な魅力が増し、読者の関心を引きやすくなります。クラスイベントや授業風景の写真を掲載することで、保護者は子どもたちの日常を感じることができます。また、挿絵としてイラストを使うことで、文章だけでは伝わりにくい情報を分かりやすく補完することができます。 - 書くべき内容を決めておく:
年度当初に、月ごとに書く内容を決めておくことで、毎回ネタを探す必要がなくなり業務が効率化されます。また、年間を通して継続的な指導が可能になるため、より大きな教育効果も期待できます。 - 「楽らく所見くん」を活用する:
「楽らく所見くん」は、通知表や指導要録の所見を作成してくれる生成AIですが、学級通信にも対応しています。最新AIの GPT4o(2024年5月リリース)を搭載しており、無料版の Chat GPT 3.5 と違い、自然な日本語で、長文による出力が可能です。なんと、原稿用紙2枚分におよぶ通信であっても30秒かからず作成してくれます。「楽らく所見くん」については、別記事で解説しています。
学級通信のネタとサンプル 10 校 ~もう書くことで困らない!
教員コーナー
- 担任紹介と挨拶
- 副担任の紹介
- 教科担任の紹介
- 教師のおすすめ本や映画
お知らせと予定
- 今週の時間割
- 今月の予定
- 考査予告
- 小テスト予告
- 検定の案内
学校での過ごし方
- 提出期限
- 予習復習
- 翌日の授業準備
- 5分前移動
- あいさつ
- 長期休暇中の過ごし方
問題が起きてから掲載するのではなく、「今月の目標:5分前移動」のような形で、月毎に重点的に取り組む形式がおすすめです。
学習サポート
- 学習のヒントやコツ
- 家庭学習の声掛け
- 定期考査に向けて、考査の振り返り
- 教科担任からアドバイス
行事の様子
- 儀式的行事(入学式、始業式など)
- 生徒会行事(学校祭など)
- 学級活動
- 講演会
- 生徒の感想文
委員会・課外活動・表彰
- 委員会の活動報告
- 部活動の大会報告
- 出場選手インタビュー
- 校内コンクール
保護者向け
- 保護者懇談会、授業参観などの案内
- 高校入試のシステムとスケジュール
学級通信のサンプル
書く内容を決めたら「楽らく所見くん」で仕上げる
学級通信に掲載する内容を決めたら、本文は「楽らく所見くん」に作成してもらいましょう。「楽らく所見くん」は、通知表や指導要録の所見を作成してくれる生成AIですが、学級通信にも対応しています。
所見くんなら、原稿用紙2枚分(800文字)におよぶ通信も30秒かからず作成できます。無料版の Chat GPT 3.5 では長文の出力には対応していません。長文でもすぐに作成できるのは所見くんならではです。
今回は、夏休み明けに発行する前提で、以下の項目について実際に作成してもらいました。
- 夏休み明け、季節の変わり目、体調管理
- 校内スポーツ大会に向けて
- 上級学校訪問・進路選択に向けて
- 副担任メッセージ
- 今月の生活目標:予習復習
こんな感じで、出力してくれました。
所見くんはトータル約1600文字で作成してくれました。しかも、20秒たらずで出力されました。
あとは、所見くんが作成してくれた本文をワードにコピー&ペーストして、適宜編集すれば出来上がりです。
最終的に、実際の学級通信としては、こんな感じです。今回はサンプルなので本文内容の編集は全くせず、そのまま掲載してみました。
内容も詳しく見てみましょう。例えば、「上級学校訪問・進路選択に向けて」は次のように書かれています。
### 上級学校訪問・進路選択に向けて
上級学校の訪問が近づいてきました。進路選択は皆さんの未来を左右する大切な決断ですので、しっかりと準備をして臨みましょう。まず、訪問する学校の情報を事前に調べておくことが大切です。学校の特徴やカリキュラム、部活動の内容などを把握し、自分の興味や将来の目標と照らし合わせてみましょう。また、訪問当日は積極的に質問をすることを心掛けてください。実際に通っている生徒や先生から直接話を聞くことで、パンフレットやホームページでは分からないリアルな情報を得ることができます。さらに、訪問後には自分の感じたことや考えたことをメモにまとめておくと良いでしょう。それを基に家族や先生と話し合い、自分に最適な進路をじっくりと検討してください。進路選択は焦らず、時間をかけて慎重に行うことが大切です。自分の未来に向けて、一歩一歩確実に進んでいきましょう。
上級学校の訪問前に、実際に生徒に伝えたい内容がしっかりと網羅されています。このまま十分に掲載できるレベルです。
ぜひ活用してみてください!1年間の通信作成がぐっと楽になりますよ!
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