学級通信は、教育現場でのコミュニケーションを円滑にし、生徒、保護者、教員の関係を強化するための強力なツールであり、高校でも学級通信は欠かせません。
忙しい教員にとって、学級通信の作成は時間のかかる作業であり、テーマ選びや文章の構成には苦労します。出来るだけ負担なく、楽に継続していきたいところです。
本記事では、高校で学級通信を発行するメリット、効率的に学級通信を作成する方法、書くことが思いつかないときの対処法について詳しく解説します。
これらのコツを駆使して、生徒と保護者の心を掴む学級通信を作成しましょう!
目次
高校における学級通信のメリット
時間短縮のコツやテンプレート
よくある学級通信のネタ ~もう書くことに困らない!
「楽らく所見くん」なら学級通信も楽らく!
高校における学級通信のメリット
学級通信は、担任の思いを伝えるだけでなく、生徒の学習意欲や自己肯定感を高めたり、ホームルーム経営を支える重要な役割を果たします。以下に、学級通信が持つ具体的な利点を挙げます。
- 担任としての思いを伝える
- 生徒の学習意欲を高める
- 自己肯定感や自己決定能力を育成する
- 学級の協調性や協働性を伸ばす
- 規範意識を育てる
- 学校活動や行事の情報を共有する
- 進路・キャリア教育をサポートする
- 保護者とのコミュニケーションを促進する
- 計画的に発行するとさらに効果的
1. 担任としての思いを伝える
学級通信は、担任の先生が生徒や保護者に対してメッセージを伝える絶好の機会です。担当科目によっては、朝と帰りのSHR以外で自分のクラスの生徒と話す機会がないことも多いです。
日常の授業や行事の中では伝えきれない思いや、クラスの方針、今後の予定などを丁寧に伝えることで、生徒と保護者の信頼を得ることができます。
2. 生徒の学習意欲を高める
学級通信を通じて、生徒の努力や成果を積極的に紹介することは、学習意欲の向上に繋がります。他の生徒の成功事例や学習に対する取り組み方を紹介することで、クラス全体のモチベーションが高まります。
3. 自己肯定感や自己決定能力を育成する
学級通信で生徒の成長や達成を認めることは、自己肯定感を高める効果があります。また、生徒が自ら目標を設定し、それを達成する過程をサポートする情報を提供することで、自己決定能力の育成にも寄与します。部活動での活躍なども積極的に取り上げていきましょう。
4. 学級の協調性や協働性を伸ばす
学級通信は、協調性や協働性の向上にも役立ちます。学習や行事におけるクラスの目標や達成状況を伝えると効果的です。
目標に向かってみんなで努力する姿を共有することで、生徒たちが自分たちの役割を果たしやすくなり、クラスの一体感が深まります。
5. 規範意識を育てる
学級通信で学校やクラスのルールや規範を再確認することは、生徒たちにとって重要な学びの機会です。各委員会や生徒指導部等で話題に上がった事柄について関連する情報を載せて掘り下げるなどし、規範意識の向上を図ります。
例えば、環境整備活動とリサイクル・クラス内でのゴミ分別を関連づけたり、自転車事故の増える季節に交通ルールを掲載すると効果的です。
6. 学校活動や行事の情報を共有する
学級通信は、学校活動や行事の情報を生徒や保護者に迅速かつ明確に伝えるための重要な手段です。学校行事のスケジュールやイベントに関する理解が深まり、生徒たちが積極的に参加する動機付けになります。
学校活動の成果や感想を後日掲載することで、生徒の努力や学校全体の雰囲気を保護者に伝えることができます。これにより、保護者の学校への関心や応援の気持ちが高まり、学校と家庭の連携が強化されます。定期的な情報更新は、学校生活に対する関心を持続させるためにも効果的です。
7. 進路・キャリア教育をサポートする
学級通信は、進路やキャリア教育に関する情報を生徒に提供する貴重なプラットフォームです。進路選択やキャリアの決定は高校生にとって大きな課題であり、学級通信を通じて継続的に情報提供やアドバイスを行うことが求められます。
キャリア教育に関する特集記事やコラムを掲載することで、進路選択の幅を広げるとともに、他教員にインタビューした内容を掲載するのも効果的です。これにより、生徒たちが自分の興味や適性に合わせた進路選択をするための具体的な参考になります。
通信は保護者が読むことも想定されます。保護者が受験や進路決定をした時と制度や実情が大きく変わっていることもあります。生徒はもちろん、保護者も意識して書いていきましょう。
8. 保護者とのコミュニケーションを促進する
学級通信は、保護者とのコミュニケーションを深めるための効果的なツールです。保護者は、子どもが学校でどのように過ごしているのか、どのような活動に参加しているのかを把握することができるため、学級通信を通じての情報提供は非常に重要です。
定期的に更新される学級通信には、生徒の日々の活動や成績、学校の方針などを含めることで、保護者が学校生活の全体像を把握しやすくなります。保護者への感謝の気持ちやイベントの振り返りを含めることも大切です。
保護者の協力があってこそ、学校行事や教育活動がスムーズに進行するため、定期的に感謝の気持ちを伝えることで、学校と家庭の信頼関係を強化することができます。保護者との良好な関係を築くことで、生徒の学習環境がさらに良くなりますし、トラブルがあった時の対応もしやすくなります。
9. 計画的に発行するとさらに効果的
学級通信は計画的に発行するとさらに効果を発揮します。先の予定を見据えた上で、今は何をしなければならないのかが生徒にも伝わるからです。
学年を終える時の生徒像から遡って、いつまでに、何をして、何が出来るようになっているべきかをタイムリーに発信していきましょう。
イメージとしては、年度末の目標から今学期の目標、来月、今月の目標と逆算していき、直近の目標に向けて生徒がすべきことを示していきます。
考査を見据えた上で数週間前から学習を促すというのはわかりやすいですが、実際に真価を発揮するのは進路・キャリア指導です。
進路について考えさせるために、早い時期からオープンキャンパスへの参加を促したり、模試や検定の案内、家庭での話し合いを勧めたり、学級通信が果たす役割は大きいです。
定期的に、タイムリーに発行される通信は、保護者からも感謝されます。信頼関係の醸成につながりますので、ぜひ実現していきたいところです。
時間短縮のコツやテンプレート
学級通信のフォーマットを決める
学級通信のフォーマットを一度決めてしまえば、毎回の発行がスムーズになります。基本的なフォーマットには、以下のような要素を含めると良いでしょう:
- タイトルと発行日:読み手に分かりやすく、日付を確認できるようにします。
- メイン記事:今月のテーマや重要な情報を載せます。
- お知らせコーナー:行事予定や連絡事項をまとめます。
- 写真やイラスト:ビジュアルで情報を伝えるための要素です。
- メッセージコーナー:教師からのメッセージや、生徒の声を掲載します。
フォーマットを基に毎回の通信を作成することで、読者にとっても読みやすくなり、情報が整理されやすくなります。
テンプレートは、別記事で紹介しています。
年間発行計画を作成する
年間発行計画を立てることで、学級通信の発行が計画的に行われ、忙しい時期でも忘れずに発行できます。年間発行計画には、以下の項目を含めると良いでしょう:
- 発行日:毎月の発行日を決め、カレンダーに記載します。
- テーマ:各月のテーマや特集記事の内容を事前に考えておきます。
- 締め切り:記事の執筆や決裁、印刷の締め切りを設定します。
このように計画を立てることで、発行準備がスムーズに進み、発行遅延を防ぐことができますし、事前に内容をある程度決めておくことで、直前になって書く内容に困らなくなります。
写真やイラストを活用する
学級通信に写真やイラストを取り入れることで、視覚的な魅力が増し、読者の関心を引きやすくなります。例えば、行事の様子を写真で紹介する、授業の一コマを掲載するなどが考えられます。
写真を使う際のポイントは、白黒でも内容のわかるものを選び、適切なキャプションを添えることです。イラストを活用する場合は、無料のイラスト素材サイトを利用すると良いでしょう。
余白ができた時は無理に執筆しようとせず、写真やイラストを入れた方が見やすくなり、メリットが大きいです。
生成AI 「楽らく所見くん」を活用する
生成AIサービス「楽らく所見くん」を活用することで、文章の生成や校正が迅速かつ効率的に行えます。このツールは、通知表や指導要録の所見作成だけでなく、学級通信の作成にも対応しており、最新AIで質の高い学級通信を作成する手助けをしてくれます。
簡単なキーワードを入力するだけで、文章を自動生成してくれるので、本当に楽です。AIの学習機能はオフになっているので、情報流出の心配もなく安心して使えます。
AIの力も借りながら、負担を軽減しつつ、計画的に、そして楽しく、学級通信を発行していきましょう。
よくある学級通信のネタ ~もう書くことに困らない!
毎回新しい内容を考えるのは大変です。忙しい教員にとって、ネタ集めに時間を取られるのは避けたいところです。よくある学級通信のネタを紹介し、もう書くことに困らないようにするためのアイデアを提供します。
メッセージコーナー
- 担任メッセージ
- 副担任メッセージ
お知らせと予定
- 今月の行事予定
- 検定・模試の申し込み
- 時間割の変更
- 考査の時間割
- 小テストの予告
- 成績不審者の指導について
- 三者面談の案内
学校での過ごし方
- 提出期限
- 予習復習
- 翌日の授業準備
- 受験科目以外の学習態度(内職)
- 5分前移動
- スマホの使い方
- 欠席届
- あいさつ
- 長期休暇中の過ごし方
「今月の目標:提出期限厳守」のような形で、月替わりで年間を通して掲載・指導していくのも効果的です。
部活動と生徒の活躍
- 部活動の大会結果
- 出場選手インタビュー
- 今月の注目生徒
- 生徒撮影の写真や作品
- 写真ギャラリー
- 生徒の作品紹介
学習サポート
- 学習アドバイス
- 学習リソースの紹介
- 先輩からのアドバイス
- 模試のクラス目標進捗
行事の様子
- 探求学習
- 先輩と語る会
- 上級学校訪問
- 修学旅行に向けて
- 講演会
- 生徒の感想文
読書と知識
- 図書紹介
- 偉人紹介
- 格言紹介
- 防災情報
- 自転車の乗り方
- ゴミ分別と環境保護
進路とキャリア
- 進路相談会の案内
- 先輩からのメッセージ
- 模試の振り返り
「楽らく所見くん」なら学級通信も楽らく!
学級通信に掲載する内容を決めたら、本文は所見くんに作成してもらいましょう。所見くんなら、原稿用紙2枚分(800文字)におよぶ通信も30秒かからず作成できます。
無料版の Chat GPT 3.5 では長文の出力には対応していません。長文でもすぐに作成できるのは所見くんならではです。
今回は、夏休み明けに発行する前提で、以下の項目について実際に作成してもらいました。
- 夏休み明け、季節の変わり目、体調管理
- 校内スポーツ大会に向けて
- 上級学校訪問・進路選択に向けて
- 副担任メッセージ
- 今月の生活目標:予習復習
こんな感じで、出力してくれました。
所見くんはトータル約1600文字で作成してくれました。しかも、20秒たらずで出力されました。
あとは、所見くんが作成してくれた本文をワードにコピー&ペーストして、適宜編集すれば出来上がりです。
最終的に、実際の学級通信としては、こんな感じです。今回はサンプルなので本文内容の編集は全くせず、そのまま掲載してみました。
内容も詳しく見てみましょう。例えば、「上級学校訪問・進路選択に向けて」は次のように書かれています。
### 上級学校訪問・進路選択に向けて
上級学校の訪問が近づいてきました。進路選択は皆さんの未来を左右する大切な決断ですので、しっかりと準備をして臨みましょう。まず、訪問する学校の情報を事前に調べておくことが大切です。学校の特徴やカリキュラム、部活動の内容などを把握し、自分の興味や将来の目標と照らし合わせてみましょう。また、訪問当日は積極的に質問をすることを心掛けてください。実際に通っている生徒や先生から直接話を聞くことで、パンフレットやホームページでは分からないリアルな情報を得ることができます。さらに、訪問後には自分の感じたことや考えたことをメモにまとめておくと良いでしょう。それを基に家族や先生と話し合い、自分に最適な進路をじっくりと検討してください。進路選択は焦らず、時間をかけて慎重に行うことが大切です。自分の未来に向けて、一歩一歩確実に進んでいきましょう。
上級学校の訪問前に、実際に生徒に伝えたい内容がしっかりと網羅されています。このまま十分に掲載できるレベルです。
ぜひ活用してみてください!1年間の通信作成がぐっと楽になりますよ!
「楽らく所見くん」で学級通信も楽らく作成!