小中高・初任からベテランまで、令和の学校現場を生き抜くための、知識や指導力が身に付く本を集めました。
2024年に出版された書籍を、テーマごとに、次の順で紹介していきます。
- 生成AI・教育とICTが学べる本
- 学級経営が学べる本
- 学習と授業づくりが学べる本
- 児童生徒理解と子どもとの距離感をつかむ本
- 学校の課題とこれからの教育に対応する本
※2022-23年に出版された書籍は、記事の後半で紹介しています。
1. 生成AI・教育とICTが学べる本
教師の仕事がAIで変わる! さる先生のChatGPTの教科書
小学校の先生で、これから Chat GPT を活用する先生にイチオシの1冊。わかりやすい解説で、生成AIが初めての先生でもポイントを押さえて、短時間で活用術が身につきます。
授業で使える! 教師のためのChatGPT活用術
本書は、中学校や高校の先生で Chat GPT を活用していきたい先生にオススメです。生成AIとは何か、文部科学省のガイドライン、生成AIを授業で活用する際の原理原則、各教科での具体的な活用術やプロンプト(指示文)まで解説されています。
先生のためのCanvaハック60+α 全仕事に役立つ万能ツール活用術
Canva は 文章や画像デザインができるWebサービスです。学級通信や掲示物をセンスよくデザインしていきたい先生にオススメです。Canva は教員向けには、有料サービスが無料で使える for Education を用意しており、今風のデザインが、無料で簡単に作成できるのも魅力です。
2. 学級経営が学べる本
教師の流儀 正解のない問いを考える
本書は、教員が学校現場で日々直面する課題の本質をていねいに解き明かし、解決への手がかりとヒントを提供してくれます。同時に自らの指導観を振り返るきっかけにもなります。
「バラバラ」な教室に「つながり」を創り出す 学級経営戦略図鑑
生徒同士の繋がりが希薄化し、保護者の価値観も多様化する中で、まとまりのある学級経営を行うのは簡単ではなくなっています。どのようにすれば、生徒同士が協働して活動できる学級を作ることができるのか。多くの先生方が求めている答えが本書には書かれています。
そのまま使える アイスブレイクのアイデア帳 会社でも学校でも確実に“場”が暖まる33選
人気作『ワークショップのアイデア帳』続編!生徒の発言が少ない、初対面同士ばかりでぎくしゃくといったこともありますよね。百戦錬磨のファシリテーター5人が、その場の狙いや状況にふさわしいネタをご案内します。
Q&A集も充実の内容!「楽しく順番決めする方法は?」から、「盛り下がってきたらどうしよう?」「面談や1on1でアイスブレイクするには?」までお答えします。
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全図解 子どもの心を動かす学級経営アプローチ
子どもと信頼関係を築きたい、温かな雰囲気をつくりたい、主体性を引き出したい…そんな学級の課題、子どもの課題を解決する「アプローチ」の数々を、見やすく分かりやすく全図解。学級で問題が起きた時、子どもとの関わり方が分からなくなった時に必ず助けになる1冊。
学級担任の一日 朝から放課後までの学級経営ルーティン
小学校の学級担任の一日を朝から放課後までストーリー仕立てで紹介されています。自身の学級経営と照らし合わせて「お!これは参考になるぞ」という発見がたくさんあるはずです。これから担任をする読者は、「担任になったらこういう風に一日を過ごせばいいんだな」という予習的な読み方ができます。
シェアド・リーダーシップで学級経営改革
「シェアド・リーダーシップ」は、それぞれの得意分野に応じて必要なときにリーダーシップを発揮する考え方です。能力に凸凹のある子ども達が、それぞれの強みを生かしてリーダーシップを発揮していける「全員がリーダーになり活躍できる」学級経営の秘訣が満載です。
3. 学習と授業づくりが学べる本
教えない授業――美術館発、「正解のない問い」に挑む力の育て方
「主体的に学ぶ力」はどうすれば伸ばせるのだろう? 対話型鑑賞と呼ばれる美術教育の手法を幅広い教科・分野で実践していきます。
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図解で詳しくわかる 先生1年目からの授業づくり完全ガイド
若手の間は覚えることが多く、不安もありますよね。本書では、授業づくりとは何を考えるべきか、1時間の流れをどう考えるか、教材研究の進め方は…、など、授業全般の悩みにお答えします!安心のスタートを切り、さらなる成長も目指したいあなたのための1冊です。
授業の腕をあげるちょこっと「全教科」スキル (授業づくりサポートBOOKS)
国語、算数…図工、家庭、体育…全教科の授業スキルをギュッと1冊にまとめました。ちょっとでグッと子どもの反応が変わるミニアイデアで日々の授業が楽しくなれば、教室には笑顔が増え、「勉強大好き!」と声があがります。教師も授業が楽しくなります。小学校向けですが、中高の先生も参考になる内容がありますよ!
続ければ本物になる 帯指導の教科書
これまで本としてまとめられてこなかったが、1年間継続する帯の活動の意義とすぐに使える実践事例が紹介されています。教師として、何より大事なことは「何をやり抜いたか」を実感できる1冊です。各教科や学級経営にも使える学習活動が50収録されています。
教室ギア56―アナログとデジタルをベストミックスする最強アイテム
子どもたちが能動的に動くようになる、教室で使えるガジェットが紹介されています。学校生活全体が網羅されており、学級環境から授業、放課後、デジタルまで幅広いです。物欲が刺激されてしまう1冊。
揃わない前提の授業とクラス 授業づくりネットワーク
多様性というと聞こえはいいですが、現場の教師としては悩みが尽きないところです。発達障害、ギフテッド、外国にルーツのある子……多様な子どもたちが教室で過ごしている中、一斉一律に揃える授業・学級づくりでは、もう指導が通じないと感じている先生に読んで欲しい1冊です。
「生涯にわたって能動的に学び続ける力」を養う教科教育への挑戦
「主体的・対話的で深い学び」の目標であり、「個別最適な学び」と「協働的な学び」の目標でもあるのが、「生涯にわたって能動的に学び続ける力」である。では、この力をどうやって養えばいいのか。教科教育はどうすればいいのか、本書は算数科をベースにその方法を解説。
人はいかに学ぶのか:授業を変える学習科学の新たな挑戦
本書は、本気になって授業とは何か、どうあるべきなのか、文科を鵜呑みにするのではなく、知の最先端で自分の答えを科学的に見つけたい先生にオススメです。
効果的な授業とは何かを知るためには、学びとは何かを理解する必要があります。認知心理学の研究成果をもとに,すぐれた授業実践のあり方を模索していきましょう。
自己調整学習チェックリスト:リストを用いた授業実践30
自己調整学習は、学習者が自ら目標を設定し、計画・実行・振り返りなどの場面ごとに細かく調整を重ねることで磨き上げ、得たものをその後の学びに活かしていくものです。
本書では学校現場で先生が実践しやすい形にと、単元・授業の進め方が一目でわかるチェックリストにまとめられており、わかりやすい内容になっています。
4. 児童生徒理解と子どもとの距離感をつかむ本
子どものために教師ができること
真に子どもに向き合うとはどういうことか。困ったり悩んだりする子たちに寄り添い、愛情をかけるにはどうすれば良いか。さらに、子どもが輝く授業のつくり方や、一人ひとりの個性が生きるクラスは、どうすれば出来上がるのか。子どものことを思って、真剣に悩める先生に送る1冊です。
いじめ対応の限界
「いじめの被害者と加害者は入れ替わる」「教師が現場を押さえるのは容易ではない」「子どもは被害を正直には話さない」。いじめの被害者、加害者、教師、保護者……三者調査からわかったきた本当の問題とは――。気鋭の教育社会学者が明らかにした「いじめ対応」の実態。綺麗事ではなく、真剣にいじめ撲滅を考えて向き合う先生向けの1冊。
学校に行けない子どもの気持ちがわかる本
不登校の悩みは時代によって変わってきています。以前は「学校へ行くのは当たり前で、そうしないと社会に出ていくときに困る」という印象だったものが、今は「無理して学校に行かせなくていい」という声が多くなってきました。とはいえ、「学校に行かせなくてもいい=悩みがなくなる」わけではないでしょう。
実際に不登校・引きこもりを経験したカウンセラーの先生が、子どもの立場に寄り添った解決の方法を教えます。親の心を落ち着かせるワークや、子どもの心に寄り添う5ステップなど、具体的な方法が満載です。
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10代の子供たちに《ちょうどいい》生徒指導:「自主性」と「価値づけ」が中学生に響く!
本書では、静かではないが、騒がしくない。キチンとしてはいないが、乱れていない。《ちょうどいい》教師と子供の関わり方の提案しています。中学生が自信と自分らしさを獲得する指導法が、優れた実践の記録を通じて紹介されています。
5. 学校の課題とこれからの教育に対応する本
内申書を問う: 教育評価研究からみた内申書問題
内申書はどうあるべきなのか。毎年のように記載しつつも、どこかしら疑問に感じている先生もいるはず。内申書をめぐる不安や疑念の在りかに迫り,期待される役割を学問的に探求した1冊。
忙しい先生のための「削る」仕事術
先生の働き方を改革するためには、「やめる」ではなく「削る」ことが必要です。今まで「当たり前」にしてきた従来の働き方を見直し、先生の業務の本質を捉え、形を整えていく「削る」働き方を before & after 形式で具体的に提案。
社会を変える学校、学校を変える社会
これまでの成功事例が通用しない、先行き不透明な時代。親も教員もどうしたらよいか分からず、漠とした不安を抱えています。そんな時代をたくましく、課題を解決しながら乗り越えていく子どもたちを、どのように育てていくか。
TED×Talksの動画は760万回再生! 北海道赤平市で異色の会社経営を実践し、若い人たちとロケット開発や宇宙航空事業を進める植松電機社長の植松努氏との対談本です。
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家庭・学校・社会みんなに知ってほしい 教育について工藤勇一先生に聞いてみた
目まぐるしく社会が変容している現在、教育観は大きくアップデートしていく必要があります。今後の社会を見据えた上で、どのような指導をしていきたいのか。模索していきたい先生にとって叩き台となる1冊です。
子どもと教師のウェルビーイングを実現するカリキュラム・マネジメント
文部科学省の「教育振興基本計画」にうたわれた「ウェルビーイング」。すべての人が健康・学び・仕事に充足されることを目指したこのコンセプトは、学校経営・授業づくり・生徒指導の新たな指針となっています。
本書は、子ども・教師のウェルビーイングを実現するために、どのような学校づくりを構想するか、どのような学校環境をつくるか、どのような学びを実現させるかを、カリキュラム・マネジメントの視点からまとめた待望の一冊です。
最新教育動向2024 必ず押さえておきたい時事ワード60&視点120
AIと学校教育・ウェルビーイング・教師の新たな学び・子どもの権利・教員不足…最新の教育施策・学習の展望から社会問題まで、新時代を生きる教員が必ず押さえておきたい時事ワードが解説されています。
2023年に出版された本
2023年に出版された書籍を、テーマごとに、次の順で紹介していきます。
- 学級経営が学べる本
- 学習と授業づくりが学べる本
- 教育とICTが学べる本
- 児童生徒理解と子どもとの距離感をつかむ本
- 学校の課題とこれからの教育に対応する本
学級経営が学べる本
指導力のある学級担任がやっているたったひとつのこと
優れた教師は、どのように児童生徒をまとめているのでしょうか? 教育をとりまく社会情勢の変化とともに、教師に求められる資質や技能も変わります。
指導環境と子どもの学習環境の最適化で、指導効果を上げる原理原則を学びます。令和の時代に通用するリーダーシップを身につけていきましょう。
Neo classroom 学級づくりの新時代
本書では「令和型学級づくり」を「秩序」「遊び」「自己選択」の3つのキーワードを通して学びます。激変する社会と学校の中で、私たち教師や学級経営がどのようにあるべきか解説されています。
子どもたちを教育の主役としつつも、秩序ある学級経営を目指したい先生にイチオシの1冊です。
学級を育てるばっちりトーク (学級経営サポートBOOKS)
本書は、易・不易で言えば、不易の部分、いつの時代にも求められる教師の発話に焦点を当てた本です。単に叱ったり褒めたりするのではなく、私たち教師の期待をどのように子どもたちに伝えていくのか、これでもかというくらい徹底的に学びます。神は細部にこそ宿ります。
イラストで見る 全活動・全行事の学級経営のすべて
初めて受け持つ学年はどうしても緊張するものですよね。そこでオススメしたいのが『イラストで見る 全活動・全行事の学級経営のすべて』シリーズです。
小学校1年生から中学校3年生まで、学級経営に欠かせないアイデアや指導のコツを学びます。担任教師として、児童生徒をしっかりサポートしていきたい先生向けの1冊です。
イラストで見る 全活動・全行事の学級経営のすべて 小学校2年
イラストで見る 全活動・全行事の学級経営のすべて 小学校3年
イラストで見る 全活動・全行事の学級経営のすべて 小学校4年
イラストで見る 全活動・全行事の学級経営のすべて 小学校5年
イラストで見る 全活動・全行事の学級経営のすべて 小学校6年
イラストで見る 全活動・全行事の学級経営のすべて 中学校2年
イラストで見る 全活動・全行事の学級経営のすべて 中学校3年
学級リーダーの育て方 多様な自立と協働を生みだす中学校学級経営
「学級の『リーダー』は、教師ではない」という理念のもと、生徒たちが多様なリーダーとなり、互いに連携・協働して学級を運営する集団づくりの方法が解説されています。
リーダーシップを6つのタイプに分けた上で、いつ、どのように教師が介入しサポートしていくべきなのか、教師の役割についても学びます。中学校を題材としていますが、小学校でも中高学年から意識して取り入れていきたい内容が多いです。
Wellーbeingなクラスになる♪ 5分あそび
Well-being(ウェル・ビーイング)とは、心理的・社会的に満たされた状態を指す心理学用語です。本書では、いわゆるアイスブレイク活動を通して、児童生徒の社会性を高めていきます。
クラスの中で児童同士の関係性が希薄に感じたり、他者と関係を築くのが難しい、先生としか繋がりがないような子どもがいるような場合はオススメです。
学習と授業づくり
そこに、遊びがある授業
本書では、「遊び」を中心に据える「Play型授業」の秘訣と実践方法を学びます。遊びながら学ぶ授業とはどのようなものなのか、なぜ授業に遊びを取り入れる必要があるのか、遊びを通して児童生徒が没頭できる授業づくりを目指します。抵抗感のある先生にこそ手に取って欲しい1冊です。
「けテぶれ」授業革命!
「けテぶれ」(計画・テスト・分析・練習)学習法で、子どもたちが自分で自分の学びを進める授業づくりを目指します。もともとは「宿題革命」でしたが、ついに授業にまで進出してきました。
実際、取り組んだ先生からは子どもたちの意欲がすごく高くなったという声もあり、急速に広まりつつある手法です。指導と評価の一体化という観点からも実はオススメの1冊です。
わかりやすい省察的実践 実践・学び・研究をつなぐために
本書は、研究と実践を結びつけながら指導していきたい先生向けの書籍です。教育実践に悩む人はもちろん、研修を担当する場合や大学院進学を考えている方にもオススメです。ストイックに学び続ける先生向けの1冊です。
子どもの誇りに灯をともす―誰もが探究して学びあうクラフトマンシップの文化をつくる
子どもたちが自ら学び、可能性を切り開いていく学校づくりを米国の教育実践に学びます。本書では、プロジェクト型学習をベースとして、「提出して終わり」ではなく、何度もやり直して「美しい作品」を作り上げる、児童生徒はもちろん、先生も地域の人もワクワクする探究型の授業づくりを学んでいきましょう。
教育とICTが学べる本
DXとポートフォリオで未来教育: 対話でかなえる学びとキャリアのデザイン
教育におけるDX(デジタルトランスフォーメーション)とは何か、学校現場でICTをどのように取り入れていくのか、ポートフォリオの視点から学びを含めます。デジタルを活用しつつ、児童生徒一人一人が主役の授業づくりをしていきたい先生にオススメです。
世界と日本の事例で考える学校教育×ICT
諸外国でのICTの活用状況を踏まえ、日本の状況が解説されています。デジタルやオンラインを教育にどのように取り入れていくのか、幅広い視野を持って考えていきたい先生向けの本です。
京都大学大学院の西岡加名恵先生が編集に加わっています。西岡先生は、「逆向き設計」や「理解をもたらすカリキュラム設計(UbD)」の翻訳なども手がけており、教育評価を中心に第一線で活躍されている研究者です。現場と今後の展望についてリアルタイムに知りたい先生にはうってつけの1冊と言えます。
Chat GPT(生成AI) は Udemy 講座
2023年のICTで言えば、間違いなく最重要視されるのが Chat GPT(生成AI)です。Chat GPTは上手に活用すれば、業務の効率化にもなり、先生方の大きな味方となってくれます。
その一方で、課題が多いのも事実です。講座では、Chat GPT の活用方法はもちろん、日本や欧州における規制議論、生成AIの教育利用に向けたガイドラインについても解説しています。
生成AIを上手に活用していきたい先生にイチオシの内容となっています。Chat GPT をはじめとする生成AIへの不信感や不安感も取り除けます。
児童生徒理解と子どもとの距離感をつかむ本
子どもと心でつながる教師の対話力
子どもの心をつかみ、「ちょうどいい距離感」を築くために知っておくべき対話のコツが解説されています。子どもや保護者のねがいを上手に聞き取り、関係づくりに生かしていく方法が学べます。
学級経営に生かしていきたい先生はもちろん、不登校の子どもを抱える先生にもオススメの1冊です。
「発達障害」と間違われる子どもたち
「発達障害」という言葉が普及したのは望ましいですが、実際現場で指導するとあまりにグレーゾーンが多いと感じます。発達障害が13年で約10倍に急増したデータを踏まえ、本当に「発達障害」が増えたのか、35年以上臨床に携わる小児科医が解説します。
考える。動く。自由になる。-15歳からの人生戦略
本書は、40年間教育の第一線で活躍し、校長として学校改革も行なってきた工藤雄一氏による著書です。
「自分」「学校」「社会」「人」「学び」の5つをキーワードに、これからの時代を生き抜くための考え方を学びます。
子どもたちの何気ない問いかけにも、しっかりと向き合っていきたい先生向けの1冊です。
教育虐待: 子供を壊す「教育熱心」な親たち
本書で扱われるのは、勉強が終わるまでトイレ禁止、無数の栄養ドリンクといった、間違いなくレアなケースです。受験戦争やゆがんだ教育熱に巻き込まれた子どもが、いかに脳と心を傷つけられていくのか、教育の裏側に迫ります。
学校の課題とこれからの教育に対応する本
学びをつなぐ! 「キャリア・パスポート」
文部科学省が発行した「キャリア・パスポート」の有効な活用事例と「キャリア教育に関する総合的研究」のアンケート調査に基づく報告書(抜粋版)がまとまった1冊です。
「正直、キャリア・パスポートってなに?」「やる意味ある?」「出来れば関わりたくない」という先生にこそ手に取って欲しい本です。
シン・学校改革~「定額働かせ放題」と「ブラック校則」に挑む現役教師
教育現場における2大問題「定額働かせ放題」と「ブラック校則」に挑む現役教師のストーリーです。給特法は改正が進んでいますが、依然として人権問題の絶えない学校現場をどのように変えていくのか、個人で立ち向かう姿に迫ります。
公教育で社会をつくる ほんとうの対話、ほんとうの自由
民主主義の根幹である対話ある社会を作るという視点から、学校現場を見直します。教育における「自由」とは、共生社会、学校文化をキーワードにこれからの教育を展望します。
パンでわかる包括的性教育
性被害や性教育は、急速に社会問題化している分野でもあります。子どもたちに、多様性や人権をどのように伝えていけばいいのか、パンを切り口にわかりやすく解説していきます。保護向けですが、教師としても参考になります。
2022年に出版された本
テーマごとに、次の順で、紹介していきます。
- 最新の教育動向がわかる本
- 令和の学級経営・児童生徒指導がわかる本
- 保護者対応の在り方が学べる本
- 授業づくりと学習評価:新学習指導要領とその先が見える本
- 学校づくりと仕事術が学べる本
最新の教育動向がわかる本
教育は変えられる
広がる学力格差。増加するいじめ。減らない不登校。拡大する特別な教育ニーズ。そうしたことの総体として機能せずに荒れる学級……。教員の過酷な労働の原因にもなっているこうした教育の問題がいまや限界に達していることは、誰にも否定できないはずです。では、どうすればよいのか。杉並区教育委員会のスタッフの一人として、具体的な実現方法を、東京都杉並区の取り組みを通じて提案します。
本書は、教育書には珍しく、聴き放題サービスのAudibleに対応しています。Audibleは、下のリンクから、初回登録であれば30日間、無料で利用できます。
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令和の学級経営・児童生徒指導がわかる本
先生、どうか皆の前でほめないで下さい: いい子症候群の若者たち
学級経営・生活指導の前に、児童生徒理解です。毎日会っているからこそ、なんとなく、わかった気になっていることってあります。令和を生きる子どもたちが、心のうちで何を考えているのか、垣間見るヒントを与えてくれる1冊です。
Audible, 30日間無料聴き放題の対応作品です。
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学級経営の心得―担任の不安が自信に変わる 150のメソッド
初任から中堅・ベテランまで、小学校の先生にオススメです。小学校での学級経営に「学級担任の心構え」「学級経営の原則」「学級経営の技法」の3つの視点から切り込みます。
著者の宮澤先生が言うように、掲載されている心得は基本的なものが多いです。一読した後は手元において、毎日少しずつ改善していく使い方がオススメです。
生徒に一生涯の幸せを与える学級経営
中学校・高校の学級経営を、教科指導の観点から考えます。ポイントは、再現性の高さです。誰にでもできる、生徒が幸せになれるクラスづくりを目指しませんか?
生徒指導の「足並みバイアス」を乗り越える
本書では、これまでの生活・生徒指導の在り方に、「本当に必要なもの」という観点から挑みます。初任の先生はもちろんですが、子どもたちの成長を願う、中堅・ベテランの先生にこそ手に取って欲しい1冊です。より良い指導の在り方を模索していきましょう。
授業で学級をつくる
本書では、授業を通して学級づくりを目指し、学級づくりを通して、子どもたちの学ぶ力を高めていきます。
考えてみれば、学校のほとんどは授業です。よりよい学級をつくろうと思えば、授業での関わり方について、真剣に考えざるを得ません。
かなり実践に踏み込んだ内容になっているので、ベテランでも初任でも、明日からすぐに改善していきたい先生にイチオシです。
学級通信にも使える! 子どもに伝えたいお話100
タイトルには、学級通信とありますが、実際には朝や帰りの会でも、使えます。月別に収録されており、発問やポイントも解説されています。
朝や帰りの会が、連絡事項だけで終わっていて悩んでいる、上手に活用して学級づくりに生かしていきたい先生にオススメです。
つまずき場面をサポート! 小学校 特別支援教育 教材&活動アイデア113
本書は、特別支援・普通学級を問わず、小学校で特別支援に関わる先生に、おすすめです。診断を受けていなくても、傾向のある児童も多いです。教師として、個別最適な学びをどのように支援していくのか、子どもと一緒になって考えていきます。
保護者対応の在り方が学べる本
どんな保護者とも分かり合える教師と保護者の関係構築10の原則 (保護者対応シリーズ) Kindle版
本書では、8割の保護者を味方につけ、有事の際には、残り2割に集中して対応する基本方針のもと、実例から10の原則を学んでいきます。
Kindle版のみの出版で、読み放題の kindle unlimited にも対応しています。kindleはスマホでもアプリで簡単に読めるので、まだトライしたことのない先生はこの機会にぜひどうぞ。
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授業づくりと学習評価: 新学習指導要領とその先へ
中学校「主体的に学習に取り組む態度」の学習評価完全ガイドブック
新学習指導要領で、従来の「関心・意欲・態度」に置き換わる形となった「主体的に学習に取り組む態度」の評価方法についてのガイドブックが、やっと登場しました。高校の先生にも参考になる内容です。
国語以外の教科はこちらから: 中学校社会 / 中学校数学 / 中学校理科 / 中学校英語/
板書で見る全単元・全時間の授業のすべて 中学校 (板書シリーズ)
大人気、板書シリーズです。新学習指導要領の全面実施に対応しました。授業づくりのポイントが、わかりやすくまとまっています。初任の先生はもちろんですが、中堅・ベテランの先生も手元にあると、指導方法を考える機会になります。
\小学校・中学校 他教科, 他学年の板書シリーズはこちらから/
教師のための「支え方」の技術
本書では、学ぶ子どもたちを、教師としてどのようにして支えていくのか、7つの手立てが具体的に示されます。これからの教師に求められる役割について考えていきたい先生にオススメの1冊です。
「禁止・制限」より「安全な使い方」を教える! :GIGAスクール時代の「ネットリテラシー」授業プラン
従来の情報モラル教育は、危険性を教えることに注力し、危ないから使わないようにと禁止する指導も多くありました。
本書では、禁止するのではなく、デジタルツールを正しく理解した上で、上手に使いこなせる子どもたちを育てることを目標とします。
今後、避けては通れない分野になるので、今のうちに身につけておくのが、オススメです。
逆引き版 ICT活用授業ハンドブック
授業でICTを活用すると、何ができるのかが、すぐにわかる本になっています。Google Workspace for Education の使い方や授業デザイン、校務改善について、まとめられています。
見開きデザインで、わかりやすく、時間をかけずに読めます。汎用的な内容で、小中高・教科を問わず、参考になる事例が多く、オススメです。
個別最適な学びの足場を組む。
本書は、子どもたちひとり一人の成長を考え、現行の学習指導要領の先へと進んでいきたい先生に、ぜひ読んで欲しい1冊です。
「個別最適な学び」は、令和3年1月の中教審答申で打ち出された表現です。これまでの「個に応じた指導」が整理され、今後は、「指導の個別化」と「学習の個別化」が意識されるようになります。
難しそうに聞こえますが、ひとりで取り組むわけではありません。本書を片手に、一緒に学んでいきませんか?
学校づくりと仕事術が学べる本
子どもが面白がる学校を創る 平川理恵・広島県教育長の公立校改革
平川理恵氏は、リクルート社、南カリフォルニア大学経営修士、留学支援ベンチャー設立を経て、2010年に全国で女性初の公立中学校民間人校長となり、2018年からは広島県教育委員会教育長を務めています。本書では、広島県教育委員会教育長として務めた4年間の取り組みに学びます。
若手が育つ指示ゼロ学校づくり 「一緒に働きたい」と思われるリーダーの条件
本書では、若手含め教職員全員が活躍できる学校づくりを、全員で考えていきます。決して、管理職だけに向けて書かれた本ではありません。若手が育つ環境を、みんなで考え、創っていきたい先生にオススメの1冊です。
教師の最速仕事術大全
本書では、徹底した業務効率化で、最速での業務完了を目指します。雑務が早く終えられるようになると、本来必要な仕事や子どもたちの関わり、自己投資できる時間が増えます。
そのため、ワーク・ライフバランス重視の先生はもちろん、教材研究や自主研究の時間を捻出したいといった先生にも、オススメです。
自己研鑽は将来への自己投資です。まずは、そのための時間づくりから、いかがですか?