オンライン英会話の講師は副業にオススメ! 在宅でも実は稼げる! 資格はこれさえあればOK!

昨今の副業ブームで、オンライン英会話の講師を考えている方も多いですよね。在宅で気軽に働けるのが魅力です。

日本人講師に需要なんてあるのかと思う方もいるかもしれませんが、日本人講師の需要は意外と高いです。日本語も交えながら丁寧に指導を受けたいという受講生が多いからです。

この記事では、オンライン英会話講師の稼ぎ、求められる英語力や資格など、副業として始めるにあたり気になる点を解説していきます。

この記事の執筆者(ASAKOROKO)
英検1級・英国修士(TESOL/英語教授法)、現役英語教師。TESOLは資格も取得。業界に精通している経験を生かして、今回は副業としてのオンライン英会話について解説していきます。

オンライン英会話講師が副業にオススメの理由

オンライン英会話講師が副業にオススメの理由は、次の3つです。

副業にオススメの理由
  1. 在宅で気軽に、得意分野で取り組める
  2. TOEIC 500~700点から始められる
  3. 英語教師は時給が高い

在宅で気軽に、得意分野で取り組める

オンライン英語講師は、自宅で気軽に取り組むことができます。あまりスピーキングは得意ではない、という方はコーチングなど得意分野を生かした働き方も可能です。

また、スケジュールもフレキシブルに組めることが多く、予定を空けておきたい日はレッスンを外すことも可能です。

オンライン英会話にもピーク時と閑散時がありますが、会社終わりの夕方~夜、休日は需要が高くなります。

社会人が副業として取り組む場合、指導するのは休日や平日夜になることが多いので、需要の高い時間帯と一致するのでオススメです。

TOEIC 500~700点から始められる

オンライン英語講師は、実は TOEIC 500~700点から始められます

TOEIC 500点の場合は、児童英語や大人相手のコーチングを担当することが多いです。700点あれば大人相手への指導もできるようになります。

これまでのご自身の学習経験も生かすことができるので、得意を生かしながら働きたい方にオススメです。

実は英語教師は時給が高い

英語教師は高給取りというイメージはありませんよね。ですが、それはフルタイムに限った場合です。

副業として行う場合の時給は、中央値で2500円業界最高水準では6000円~7500円にもなります。

求人に記載されている最低時給と最高時給の平均でグラフにすると、次のようになります。ボリュームゾーンは1600円~3500円です。

時給を上げる一番のコツは、大手の格安オンライン英会話では働かないことです。では、どうすればいいの?というのは後述します。

個人契約は時給が上がるかもしれないが、オススメしない

英会話講師には、企業の力を借りず、個人契約を取る方法もあります。自分で価格を設定できるので時給が上がる可能性はあります。ですが、あまりおすすめしません。理由は、次の通りです。

  1. 営業にかかる労力が大きい
  2. 教材やカリキュラムの準備が必要
  3. 支払いでトラブルになるケースもある

個人契約で仕事を請け負う場合、受講生を自分で探す必要があります。

さらに、教材の準備も自分しなければなりません。私は経験していませんが、最悪のケースでは受講したのに支払いがなされないこともあります。

スクールで教える場合は、営業や教材開発、支払いといった事務手続きはスクール側でやってもらえます。授業に専念できるので、スクールに所属する方がオススメです。

英文添削講師はオススメしない

英文添削を行う求人もオススメしません。好きな時間に取り組めるので魅力的に見えますが、作業効率を上げても英会話講師ほどの収入にするのは難しいです。

また、Chat GPT の登場もあり、需要が急速に減退している分野でもあります。今後はそもそもビジネスモデルとして立ち行かなくなる可能性もあります。

英会話講師として時給を上げるポイント

時給を上げるポイントについても、3つお伝えします。

受講料が高いスクールをねらう

英語講師の給与は、受講生が納める授業料から賄われています。そのため、授業料が安い大手のオンライン英会話スクールはおすすめしません。必然的に講師の手取りも低くなります。

狙うべきは、授業料が高額で、講師の実入りも良いスクールです。基本的には、ビジネスパーソンを対象とした講座になります。

集団指導も視野に入れる

英会話講師の収入源は受講生の授業料です。1人あたりの単価が多少低くても、集団指導であれば単価の低さを受講生の数でカバーできます

中学生や高校生を対象とした学習塾では、集団指導となることも多いです。在宅で勤務できるスクールもあるので探してみましょう。

コーチング業務も視野に入れる

コーチング業務は、収益性の高いビジネスモデルです。同時に複数の受講生を担当することができますし、受講生がスクールに支払う単価も高いです。

コーチングでは、講師に英会話力は求められません。それよりも、第二言語習得の理論を理解した上で、自身の経験も踏まえながらアドバイスしていくことの方が重要です。

第二言語習得理論が体系的に学べるコースは別の記事で紹介しています。

オンライン英会話講師になるには?

オンライン英会話講師になるのは簡単なので、副業としてもオススメです。

実際に働くまでの手順は次の通りです。

英会話講師になる手順
  1. 求人に応募
  2. 面接・模擬授業
  3. 研修
  4. 講師デビュー!
STEP

求人に応募

求人サイトを利用して、条件の合う求人を見つけましょう。副業の場合は、勤務できる曜日や時間もはっきり伝えておきましょう。後々のトラブルが未然に防げます。

STEP

面接・模擬授業

オンライン英会話の場合、面接もオンラインです。面接のほかに、模擬授業をすることもあります。題材については事前に知らされます。準備時間も十分に取れるので、心配しなくて大丈夫です。

STEP

研修

無事に採用となったら、研修を受けます。英語指導の方法はスクールによって異なるので、スクールのルールに合わせていきましょう。

STEP

講師デビュー!

研修を終えたら、講師としていよいよ出発です!

英会話講師にはTESOLの資格がオススメ!

英語講師をするなら、TOEICや英検のほかに、TESOL(英語指導に関する資格)を取得するのがオススメです。理由は次の3つです。

1. 受講生からの信頼を得られる

TESOL は履歴書にも書ける国際的な専門資格です。国際的な専門資格を有していることで、受講生からの評価も高まります。

あなたが受講生だったとして、ただ英語ができる人より、英語の伸ばし方までちゃんと勉強した人から教わりたいですよね。

みんなそうなんです。TESOLを取得したら講師のプロフィール欄にも記載して、積極的にアピールしていきましょう

2. 自信を持って、科学的根拠のある指導ができる

資格を持たずに英語指導をされている方は負い目を感じていることが多く、実際、コンプレックス克服のために資格を取得される方もいます。

TESOLのコースでは、第二言語習得理論の基本から4技能の実践的な指導方法まで学びます。結果として、科学的根拠のある指導ができるようになります。

英語が伸び悩む理由は人それぞれです。講師自身が英語習得について理解を深めることで、一人一人にあった指導ができるようになります。受講生にとっても良いことですよね。

3. キャリアアップに生かすことができる

英語教師は、時給の幅が広いのも特徴です。TESOLの資格があれば、上級のスクールやコーチングといった単価の高い仕事も請け負うことができるようになります。

また、多くのコースでは、クラスルーム・マネージメントの方法も学びます。集団指導の技術も身に付くので、講師としてのキャリアアップを図りたい方は検討してみるのがオススメです。

TESOLの資格はオンラインでの取得がオススメ

オンラインでの取得がオススメの理由

TESOLの資格にはいくつか種類がありますが、基本的にすべてオンラインで取得が可能です。

かつては留学して取得される方が多かったですが、オンラインの方が費用を大きく抑えられるのでオススメです。働きながら取得することも可能です。

オンライン英会話講師にオススメのTESOLの資格は、次の3つです。

1. Certificate in TESOL

Certificate in TESOL は、英語指導に関する国際的な資格です。TESOL は Teaching English to Speakers of Other Languages の略で、英語教授法のことです。

第二言語習得理論や英文法、発音、4技能の指導方法など、英語講師としての基礎が効率よく学べます。

コースは全て英語なので、ご自身の英語力アップにもつながります。

オンラインでも取得できます。日本の代理店を通すと5~6万円かかりますが、海外のスクールに直接申し込んだ場合は130ドル前後で取得できます。

英語指導初心者でも取得しやすい資格ですし、資格があれば受講生からの見られ方も大きく変わります。

2. Diploma in TESOL

Diploma in TESOL は、Certificate の上位資格で、より専門的に学ぶことができます。

ケンブリッジ大学認定の指導資格 CELTA と同じ英国資格枠組みレベル5に認証されているコースもあり、国際的な信用も高いです。

その一方で、受講料は230ドル程度に抑えられています。副業として英語指導に取り組みたい方には、実はかなりオススメです。しかも、オンラインで取得することができ、自分のペースで学習できます。

Diplomaについても、こちらの記事でさらに詳しく解説しています。

3. CELTA ~本格的に英語教師を目指したい人にオススメ

CELTAは、ケンブリッジ大学認定の英語指導資格です。世界的に非常に高い評価を受けており、CELTAがあれば世界中どこでも英語教師になれます。

かつては、ネイティブスピーカーが取得するケースが多かったですが、近年はノンネイティブの受講者が全体の半数を占めます。

2020年からはオンラインでも受講できるようになり、これまでより身近な存在になっています。日本で働きながらの取得も可能なので、興味のある方は検討してみるのもオススメです。

▼日本で働きながら安く取得する方法