【英語授業】わかりやすい文法指導 導入からアクティビティまで解説

英検1級・英国修士(TESOL/英語教授法)、英語教師のASAKOROKOです。日本語でもオールイングリッシュでも10年くらい文法指導しています。

英語の授業で避けては通れないのが文法指導ですよね。

文法指導は日本語でも難しいですし、ましてやオールイングリッシュでなんて…と思ってしまいますよね。

でも大丈夫です。

日本語でも英語でも、文法指導にはちょっとしたコツがあります


ポイントを押さえるだけで、誰でもわかりやすい文法指導ができるようになりますよ。

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この記事のポイント
  • 英文法のわかりやすい導入方法を、日本語とオールイングリッシュの両方で解説
  • すぐできる文法指導のアクティビティを3つ紹介
  • 英文法の指導方法を学ぶ方法も解説

授業づくりについては、Udemyでも解説しています。Chat GPTを使って授業準備や考査作成にかける時間を短縮する方法もお伝えしています。

英文法のわかりやすい導入方法

日本語指導編

日本語で文法を教える場合、ポイントは次の2つです。

  1. 可能な限りシンプルに!
  2. 学習者がわからない文法用語は徹底排除!

① 可能な限りシンプルに!

文法説明は、可能な限りシンプルにして、短時間で終わらせましょう。教師が話せば話すほど、生徒はわからなくなると思った方が良いです。

最低限、「形」と「意味」だけ伝えればいいんです

「場面」や特殊なパターン、細かいルールは、後から指導していきましょう。

② 学習者がわからない文法用語は徹底排除!

学習者がわからない文法用語は徹底排除しましょう。習っている側がわかるのなら、使っても大丈夫です。

習っている側がわからない文法事項を使わなければならない時は、可能な限り単純化して、短くコンパクトに説明しましょう。

説明しても理解できないと思われる時は、説明の代わりに具体例をいくつか出すのも効果的ですよ。

日本語での文法指導の例(現在完了)

現在完了は、have/has + 過去分詞の形です。過去分詞は、ほとんどの単語で過去形と同じです。違うものはリストにして覚えましょう。意味は3つです。「〜したことがある(経験)」「〜してきた(継続)」「〜してしまった(完了)」文脈で判断します。

板書もシンプルに。

ちなみに、現在完了の指導方法は別の記事で解説しています。

文法は説明を聞いてすぐに使えるようになるものではありません。使えるようになるには、継続的な指導(4技能を使うアクティビティ)が必要です。

オールイングリッシュ編

オールイングリッシュでの指導ポイントは、次の2つです。

  1. 意味は、オーラルイントロダクションで導入
  2. 形式は、板書してハイライト。

① 意味は、オーラルイントロダクションで導入

「意味」は、オーラルイントロダクションで導入します。間違っても、説明しようとしてはいけません。生徒を巻き込みながら、例文を作っていきます。

to不定詞(名詞的用法)の例
T: Do you like tennis?
S: Yes.
T: Do you play tennis?
S: Yes.
T: Do you enjoy it?
S: Yes.
T: You like to play tennis.

一度では伝わらないので、最低でも3回は同様のシチュエーションで繰り返してください。

② 形式は、板書してハイライト

板書して、ポイントとなる部分を目立たせます。

解説はコンパクトに。

to + verb. No -s, no -ing, no -ed. 

オールイングリッシュのコツ
一度に多くを指導しようとしないでください。To不定詞や現在完了など、意味や用法が複数あるものは、ひとつずつゆっくりと。

すぐできる! 英文法指導のアクティビティ

文法を導入した後は、問題演習などを通して、生徒の理解を必ずチェックしましょう。

教科書やワークの問題でもいいですが、たまにはパターンプラクティスも盛り上がりますよ。

パターン・プラクティス(Pattern Practice)

パターンプラクティスは、形式に焦点を当てた口頭練習です。パターンプラクティスでは、ベースとなる英文と変更部分(Que)を出します。

パターンプラクティスの例(to不定詞)
T: I say She likes tennis. Play. You say “She likes to play tennis.”
T: She likes soccer. Play.
Ss: She likes to play soccer.

パターンプラクティスは機械的で飽きやすいので、2~3分で切り上げるか、たまに取り入れるのがおすすめです。

ペアワーク(Question Master)

ペアの片方がひたすら質問して、もう片方が答え続けるシンプルな活動です。あらかじめ質問リスト渡しておきましょう。

ペアワーク(Question Master)の例
A: Do you like to run?
B: No. I don’t like to run.
A: Do you like to study English?
B: Uh……

疑問文の指導まで出来ていれば、質問リストを作らせるのもオススメです。活動がパーソナライズされるので、生徒のやる気もアップしますよ。

グループワーク(Mission!)

タスク達成型のグループワークです。初級クラスでも実施できます。

グループワーク(Mission!)の例
週末にグループで一緒に遊ぶことになりました。何をするか話し合ってください。(Do you like to…? を使うこと)

活動のあとは、必ずレビューしましょう。文法指導のアクティビティでは、エラーコレクションも大事です。

スピーキング活動については、別の記事で紹介しています。

英文法の指導方法を学ぶ方法

文法指導の方法を学ぶには、TESOLの資格取得がおすすめです。

オールイングリッシュでも通用するシンプルで、わかりやすい説明が身に付きます。

TESOLの資格の中で、国際的に非常に高い評価を受けているのがケンブリッジ大学英語検定機構認定のCELTAです。ですが、費用も高いです。日本で取得する場合は32万円します。オンラインで海外のスクールに通う場合は、23万円前後が相場です。

CELTA以外では、Diploma in TESOL もおすすめです。CELTAと同じ英国資格枠組みレベル5認証でありながら、230~300ドルで取得できます。

もっと手軽に授業づくりについて学びたい方には、Udemyの講座もオススメです。デモレッスン付きで実際の授業がイメージしやすいですよ。